最終更新日:2019.01.30
10月2日、Instagramを傘下に置くフェイスブックジャパンは、飲食店予約サイトの大手「ぐるなび」と提携し、Instagram上から直接オンライン予約などができるアクションボタンの実装を発表しました。10月23日より稼働するこのシステムは、Instagramのアカウントを企業向けの「ビジネスプロフィールに変更しており、ぐるなびのオンライン予約機能を導入している飲食店が使用可能です。
ユーザーはInstagramのビジネスプロフィールを訪れ、ページ上にある「席を予約する」ボタンを押すと、アプリ上からぐるなびの予約フォームに遷移可能です。
希望する日時や人数、コースなど予約に必要な項目を入力するだけで、簡単に飲食店の予約が完結可能になっています。
これまでユーザーは、Instagramで行きたい飲食店を見つけても、アプリを閉じて検索エンジンや飲食店予約アプリから店名を調べるという手間を強いられていました。「席を予約する」ボタンの登場により、Instagram上で飲食店を探し、予約するために必要なユーザーの行動が大幅に短縮されます。
米国ではビジネスに関わるさまざまなアクションボタンのサービスが5月に開始しており、決済機能まで導入されているアカウントも存在します。日本でも6月からInstagram上からショッピングが可能な「ショップナウ機能」が提供されており、アクションボタンを活用してSNSからビジネスにつなげる機能のアップデートに注目が集まっていました。
ぐるなびの久保征一郎代表取締役社長は提携を決めた理由について、Instagramと料理写真の親和性を挙げています。2017年に行われたFacebook社のInstagramイベントで、2016年の料理に関する投稿写真は、前年比で53%増加したというデータが発表されていました。さらに、フェイスブック ジャパン代表取締役の長谷川晋氏は、Instagram上の飲食店アカウントは、1日に50万回以上のアクセスが集まっていると語っています。
特に、Instagramの利用者層の過半数以上は、食に関心が高いといわれる女性が占めています。写真で「おいしそう」「行ってみたい」と直感的にユーザーへと訴えかけることで、簡単に予約ができるアカウントページへと誘導できれば、大きなビジネスのチャンスになるのではないでしょうか。
InstagramはSNS上でのビジネス活用に便利な機能を次々と導入しており、2018年ではその動きが特に顕著だといえるのではないでしょうか。主なものとしては「ショッピング機能」「ストーリー動画」が挙げられますが、そのいずれからもEC集客など、ビジネスにつなげられる機能がすでに備わっています。今回導入された予約ボタンについても、主要な飲食企業がどのように活用していくのか、その動向を注目していきたいものです。
10月23日に実装される「予約する」ボタンですが、その導入方法など詳細で正確な情報はまだ明らかになっていません。弊社でも情報が入り次第、記事化する予定です。
(参照ページ:https://corporate.gnavi.co.jp/release/2018/20181002-018863.html)
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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