最終更新日:2021.03.11
インスタグラムにショッピング機能が実装されて以降、ECサイト運営企業(D2C企業など)のインスタグラム活用が目立つようになりました。
しかしその一方で、なかなか売上につながるインスタグラム活用ができず、課題を抱える企業も増えています。そこで本記事では、ECサイトの売上向上を期待できるインスタグラム運用のポイントを解説します。
目次
まずは、ECサイト運営においてインスタグラムがどのような働きをもたらしてくれるのかご紹介します。
一般的にECサイト運営で商品の認知拡大を図るときは、検索エンジンや広告を活用します。ここにインスタグラムを取り入れれば、検索エンジンや広告以外の場所でも商品の訴求ができます。結果、認知してもらえるユーザーの幅が広がります。
さらにインスタグラムは、ユーザーに「好き」なものや「欲しい」ものを検索するときのプラットフォームとして使われています。ユーザーは、自分が気になるものの情報を知りたいなど、目的を持ってインスタグラムを使用しています。この特徴により、商品に興味関心を持ちやすいユーザーに効率的に訴求することができます。
インスタグラムにはユーザーと密にコミュニケーションを取れる機能があります。たとえば、ストーリーズ投稿のアンケート機能や、IGTVのコメント機能など。これらの機能を使用することで、ユーザーと気軽に交流できるようになります。ECサイト上では難しいユーザーとのコミュニケーションも、インスタグラムを活用すれば実現することができます。
インスタグラムにはECサイトにシームレスに移動できる機能が実装されています。冒頭でもお話ししたショッピング機能のことで、フィード投稿やストーリーズ投稿などから直接、ECサイトに移動できるようにつくられています。これにより、検索エンジンや広告以外に、集客の入口を増やすことができます。
ECサイトの売上向上を期待できるインスタグラム運用では、ブランドの認知拡大、ユーザーとの関係値向上を実現することがポイントです。
インスタグラムでは、ハッシュタグを使って投稿が検索されます。ハッシュタグを上手に選ぶことで、検索画面で投稿が上位に表示され、投稿やアカウントの認知拡大を実現しやすくなります。
まずおさえておきたいハッシュタグの効果的な選び方は2つです。
①投稿と関連性が高い
②競合が少ない
“投稿と関連性が高い”というのは、投稿のテーマとハッシュタグの内容をなるべく合わせることを意味します。たとえば、美容液の投稿の場合、「#美容液」「#美容液ファンデーション」「#美容液マニア」などのハッシュタグが適していると考えられます。一方、「#ヘアカラー」など、投稿の内容と関係のないハッシュタグは設定しないことが基本です。
また、“競合が少ない”というのは、比較的、投稿数が少ないハッシュタグを選ぶことを指します。弊社では投稿数が1万件以下の場合は、このタイプに分類しています。100万件や10万件の投稿数があるハッシュタグにプラスして、投稿数(競合)が少ないハッシュタグを設定することで、ハッシュタグ検索において投稿の露出度を上げられることが期待できます。結果、ユーザーにブランドを認知してもらいやすくなります。
UGCは、ユーザー生成コンテンツのことです。口コミやレビューなどが代表的なUGCとして挙げられます。ポイントはユーザーが自らの意思で評価を生成することです。そのためスパム的な口コミやレビューはUGCではありません。
UGCには
・信頼性が高い
・行動変容を生みやすい
・シェアされやすい
などの特徴があります。
インスタグラムはほかのSNSより拡散力が高くありません。ですが、UGCの生成をうまく促すことができれば、アカウントの認知を効果的に広げられます。
また、上述のとおり、UGCには信頼性が高く、ユーザーの行動変容を生みやすいという特徴があるため、商品の販売促進も期待できます。
UGCの生成を促す方法では、リポストの有効活用が挙げられます。ユーザーが自社商品に関する投稿をしていたらリポストする。投稿でリポストすることを伝える。この2つを意識することで、UGCの生成を促せることが期待できます。
インスタグラマーは、インスタグラムにおいて多数のファンがついている人のことを言います。一回の投稿でも多くのユーザーが閲覧するため、効果的な宣伝が可能になります。ブランドの認知拡大では、インスタグラマー施策も前向きに検討してみましょう。
ただし、フォロワー数だけでインスタグラマーを選ぶと、期待するような結果を得ることが難しくなります。商品に興味関心を寄せてくれないフォロワーばかりの可能性があるためです。商品のターゲット像に近いフォロワーがいるかどうかチェックしたうえで、インスタグラマーを選定しましょう。
では続いて、ユーザーとの関係値を高める方法を解説します。
ユーザーが企業アカウントに求める情報は、基本的に役に立つものと楽しめるものです。このニーズに即した情報を発信すれば、ユーザーの信頼性が上がります。また、アンケート型のコンテンツを投稿することで、ユーザーと交流を図り、関係値を上げていくこともできます。
インスタグラムには、フィード投稿以外にもストーリーズ(ハイライト)やIGTV、リールなどの投稿機能があります。各種投稿機能を上手に使い分け、ユーザーに役立つ情報、楽しめる情報を定期的に発信していきましょう。
インスタグラムを上手に運用すれば、ブランドの認知拡大やユーザーとのコミュニケーションを効率的に進められます。商品の認知が広がること、ユーザーと交流できることは、ECサイト運営にプラスの働きをもたらしてくれます。
ハッシュタグやUGC、インスタグラマーで認知拡大を図り、役立つ情報、楽しめる情報でユーザーとの関係性を深める。このポイントを意識しながら、アカウント運用に取り組んでみてください。もちろん、ショッピング機能の活用は不可欠です。
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。