最終更新日：2024.11.19

インスタグラムのタイアップ投稿とは？実施する際のルールやポイントも解説

近年、多くの企業がマーケティング戦略の一環としてインスタグラムを活用しています。しかし、ただアカウントを開設し、綺麗な写真や動画を投稿するだけではアカウントは成長していきません。商品・サービスの認知拡大、購買促進も実現しにくくなります。

そこで注目されているのが「タイアップ投稿」です。タイアップ投稿を取り入れることで、より多くのユーザーへ、より効率よく情報を届けることが可能になります。そのため、タイアップ投稿は、費用対効果の高いマーケティング手法として注目されています。

この記事では、そんなタイアップ投稿の概要やルール、実施する際のポイントを解説します。

タイアップ投稿とは

インスタグラムのタイアップ投稿とは、企業がインフルエンサー（インスタグラマー）に商品・サービスのプロモーションを依頼する宣伝手法のことです。企業は自社アカウントではなく、インフルエンサーの持つ影響力や発信力を活用することで、より多くのユーザーに商品・サービスを知ってもらい、購買や利用につなげることを目指します。

多くのフォロワーを持つインフルエンサーは、そのフォロワーに対して、購買意欲を高めるような情報発信や共感を呼ぶような表現を用いて商品・サービスをPRすることに長けています。さらに、インフルエンサーによる紹介は一般的な広告とは異なり、広告色が抑えられます。自然な形で商品・サービスの魅力を伝えることができます。

ユーザーに広告と感じさせずに、購買意欲を高められる点は、タイアップ投稿の大きな特徴と言えます。

タイアップ投稿を実施する際のルール

インスタグラムでタイアップ投稿を行なう際は、公式が定めているルールに従う必要があります。公式が定めているルールとは、タイアップ投稿を行なう際は投稿に「タイアップ投稿タグ」を付けるというものです。

もし、この決まりを無視してタイアップ投稿を行なうとステルスマーケティングとみなされ、景品表示法違反となり、再発防止を求める措置命令が出されたり、広告を依頼した事業者名が公表されたりします。企業のブランドイメージを損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性があるわけです。

タイアップ投稿を行なう際は、必ずタイアップ投稿タグを設定しましょう。

タイアップ投稿の設定方法

タイアップ投稿を行なう際は、まずアカウントをプロアカウントにします。

その後、以下の手順を踏み、タイアップ投稿機能を有効にしましょう。

「設定」→「クリエイターツールとコントロール」→「ブランドコンテンツ」→「ブランドコンテンツツールを設定」→「有効にする」

タイアップ投稿機能を有効にしてから、タイアップするインフルエンサーと連携し、投稿づくりを進めていきます。

インフルエンサーには、投稿に必ずタイアップ投稿ラベルを付けてもらいましょう。

効果的なタイアップ投稿を行なう際のポイント

目的を明確化し、ターゲットに最適なインフルエンサーを選定する

タイアップ投稿を行ううえで、まず「何のためにタイアップ投稿を行なうのか？」という目的を明確にすることが重要です。たとえば、商品認知度を向上させたいのか、それとも購買意欲を高めたいのか、目的によって戦略が変わってきます。

そして、明確にした目的に最適なインフルエンサーを選定することが、タイアップ投稿を成功させる鍵となります。闇雲にフォロワー数の多いインフルエンサーを選ぶのではなく、自社の商品・サービスのターゲット層と、インフルエンサーのフォロワー層が合致しているかどうか注目しましょう。ターゲット層と親和性の高いインフルエンサーを選定することで、より効果的に消費者にメッセージを届けることができます。

たとえば、化粧品ブランドであれば、美容に関心の高いフォロワーが多いインフルエンサーを選ぶことで、商品への興味関心を高め、購買に繋げることができる可能性が高まります。

インフルエンサーの選定については再度、後述します。

実施後は必ず効果測定を行ない、改善につなげる

インスタグラムのタイアップ投稿の効果を最大化するためには、適切な指標を用いた効果測定と分析も欠かせません。効果測定と分析を行なうことで、改善点を見つけ出し、次回以降のタイアップ投稿に活かすことができます。

効果測定では、リーチ数、インプレッション数、エンゲージメント率（「いいね！数」、コメント数、保存数、ストーリーズの閲覧数など）、ウェブサイトへのアクセス数などを指標として用いることが一般的です。これらの指標を分析し、どのようなターゲットに、どの程度リーチし、どの程度の反応があったのかを把握しましょう。

たとえば、リーチ数は多くても、ウェブサイトへのアクセス数が少ない場合は、フォロワーの興味関心を惹きつけられていない可能性があります。このような場合は、投稿内容やクリエイティブを見直し、改善を図る必要があります。

契約書の締結や炎上対策など、リスク管理を行なう

タイアップ投稿を行なう際は、インフルエンサーとの契約や炎上対策など、リスク管理も必須事項です。契約書には、投稿内容や報酬、投稿期間、権利関係、守秘義務などの項目を盛り込み、トラブルを未然に防ぎましょう。

また、企業としてコンプライアンス遵守の意識を持ち、景品表示法や著作権法などに違反する内容が含まれていないか、事前にしっかりと確認することも大切です。万が一、炎上などのトラブルが発生した場合に備え、対応策を事前に検討しておくことも重要になります。

リスク管理を徹底することで、安全かつ効果的なタイアップ投稿を実施することができます。

インスタグラマー（インフルエンサー）の選定方法

インフルエンサーの選定は、タイアップ投稿の成功を大きく左右する重要なプロセスです。なぜなら、商品やサービスのイメージと合致し、ターゲット層への影響力を持つインフルエンサーを選定することで、より効果的な広告展開が可能になるからです。

具体的な選定方法としては、まず、ターゲット層と親和性の高いフォロワーを抱えているかを分析することが重要です。たとえば、20代女性向けの化粧品を販売する場合、美容に関心の高いフォロワーが多いインフルエンサーを選ぶべきです。

また、インフルエンサーの影響力や信頼性を測るために、過去の投稿内容やエンゲージメント率も選定基準のひとつとしましょう。これらの要素を総合的に判断し、最適なインフルエンサーを選定してみてください。

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まとめ

企業と相性の良いインフルエンサーを選ぶことは、タイアップ投稿を成功させるうえで重要なポイントとなります。ぜひ、この記事を参考にしながらインフルエンサーを探し、効果的なタイアップ投稿へとつなげてみてください。

この記事の監修

Instagram運用ディレクター
鈴木

これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。