最終更新日:2023.05.15
インスタグラム運用を成功させるためには、多くのユーザーにコンテンツを届け、認知を広げることが大切になります。
その認知拡大の指標のひとつとなるのが「リーチ」です。本記事では、リーチとは何か、リーチを増やす方法もあわせて解説します。
目次
リーチとは、「コンテンツを見た人数(ユーザーの数)」のことです。
インスタグラムであなたが投稿したコンテンツは、プロフィール内(投稿エリアなど)や発見タブやハッシュタグ検索、リールなどの検索機能で表示されるようになります。
そうした場所でコンテンツを閲覧したユーザーの数をリーチとしてあらわします。そのため、コンテンツが一人のユーザーに見られたらリーチは1、コンテンツが三人のユーザーに見られたらリーチは3となります。
リーチとインプレッションの違いは、次のようになります。
リーチ:投稿を閲覧したユーザー数
インプレッション:投稿が表示された回数
つまり、コンテンツがコンテンツを閲覧したユーザーをカウントするか、コンテンツが表示された回数をカウントするかの違いです。
たとえば、あなたが投稿したコンテンツを、1人のユーザーが5回見たとき、インプレッションは5回、リーチは1人ということになります。
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リーチは、あなたが投稿したコンテンツを見たユーザーの数であることを説明しましたが、じつは、リーチはインスタグラム運用における重要指標のひとつとなります。
指標というのは、インスタグラム運用のゴールを達成するために満たすべき要件のことです。ゴールを達成するためには、指標を満たす必要があり、その指標の中でもとりわけ重要になるのがリーチというわけです。
では、なぜリーチがインスタグラム運用の重要な指標となるのでしょうか。
それは、リーチが認知拡大の度合いを担う指標だからです。さきほど、コンテンツを見たユーザーの数=リーチの数であることを言いましたが、これはつまり、リーチが増えるほど、コンテンツを認知するユーザーが多くなることを意味します。
多くのユーザーにコンテンツを認知してもらうことで、エンゲージメントの増加やフォロー数の拡大を見込めるようになります。それゆえに、インスタグラム運用において、リーチは重要な指標として考えられています。
実際、アカウント運用で最初に達成すべき指標としてリーチを設定するアカウントは数多くあります。
では、実際にリーチを増やすためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。ポイントは3つあります。
前節でも「エンゲージメント」という言葉が出てきたと思いますが、インスタグラムにおけるエンゲージメントとは、「コンテンツに対して、何かしら能動的なアクションが行なわれた数」のことです。
コンテンツに対して好感を抱いたユーザーは、いいねやコメント、保存などのアクションを実行します。このアクションの数を示すのがエンゲージメントであり、アクションの数が多ければ多いほど、エンゲージメント率※1は向上していきます。
つまり、エンゲージメント率を向上させるためには、ユーザーからアクションを多くもらえるコンテンツを発信する必要があります(※2)。
(余談になりますが、エンゲージメント率を上げると、アルゴリズムの評価が高くなり、発見タブやリール、ハッシュタグ検索などの検索機能において、コンテンツの露出が増えると考えられています。それが、リーチを増やす際に、エンゲージメント率を向上させる理由です。)
では、ユーザーから多くの反応をもらえるコンテンツとは何か。次の項目で取り上げます。
※1:エンゲージメント率は、リーチ数で算出したり、フォロワー数で算出したりします。
※2:現在では特に「保存」が重要であると考えられています。
結論からお話しすると、ユーザーのアクションを多く獲得するためには、ユーザーにとって有益なコンテンツを発信する必要があります。ユーザーが価値を感じられるコンテンツを届けることで、何かしらの能動的なアクションを誘引することができます。
ですので、コンテンツをつくる際は
「ユーザーが役に立つと思うコンテンツか」
「ユーザーが楽しいと思えるコンテンツか」
「ユーザーの心を揺さぶるコンテンツか」
ということを考えながら、コンテンツを制作していきます。
ユーザーにとって価値のあるコンテンツというのは、ターゲットによって変わります。設定したターゲットがメリットを感じられるコンテンツをつくっていきましょう。それが、エンゲージメント率の向上によって、リーチを増やせることにつながります。
また、フィードやストーリーズ、リールなど、幅広いコンテンツを発信することで、新規のユーザーだけでなく、フォロワーにも効果的な訴求を行なえます。さまざまなタイプのコンテンツを織り交ぜて発信していくことが重要です。
実際にコンテンツを投稿する際は、ターゲット/ペルソナに合わせた時間にすることが重要です。
ここで言う”合わせた時間”とは、ターゲット/ペルソナがインスタグラムを利用するであろう時間帯のことで、この時間帯にコンテンツを投稿することによって、ターゲットに設定したユーザーにコンテンツを発見してもらうことができます。結果、リーチの増加を見込めるようになります。
ターゲットがインスタグラムを利用する時間帯を正確に把握することは難しいですが、職種や生活スタイルなどを踏まえて、その時間帯におおよその目安を立ててみましょう。
また、コンテンツの投稿回数が少ないと、ユーザーの目に触れる機会も減っていきます。そうすると、リーチも減少していくので、コンテンツは定期的に発信しましょう。
コンテンツを発信したあとは、そのコンテンツがしっかりとリーチを獲得できているか確認しましょう。
コンテンツのリーチを確認することによって、そのコンテンツがきちんとユーザーメリットのあるものとなっているか把握できるためです。
また、ユーザーがどのような情報に対して興味関心を寄せるか、その傾向を知ることもできます。定期的にリーチをチェックし、コンテンツを分析しましょう。
以下はリーチを確認する手順です。まずはコンテンツのリーチを確認する手順から見ていきます。
①プロフィールにストックされているコンテンツを開き、「インサイトを見る」をタップします。
②そうすると、そのコンテンツのリーチ数が記録された画面が表示されます。
③下にスワイプすることで、リーチに関する情報をチェックできます。
続いて、アカウント全体のリーチを確認する方法です。
①プロフィールの「≡」をタップして、「インサイト」をタップします。
②「リーチしたアカウント数」をタップします。
③そうすると、アカウント全体のリーチ数が記録された画面が表示されます。
インスタグラムのリーチが増えない原因はさまざまですが、よくある原因としては以下のようなものが挙げられます。
ユーザーは自分にとってメリットとなるコンテンツを閲覧します。逆に、メリットとならない、価値を感じられない、という場合はタイムラインに流れてきても閲覧しようとしません。それが、リーチ数に影響している可能性があります。
定期的にコンテンツを配信しているのにも関わらず、なかなかリーチが伸びないときは、コンテンツの中身を見直し、ユーザーから興味を持ってもらえる内容に変えましょう。
ハッシュタグは、ハッシュタグ検索の表示順を左右するポイントのひとつです。しかし、設定するハッシュタグが適切なものでないと、ハッシュタグ検索で露出を増やすことはできません。リーチ数が伸びないときは、ハッシュタグの見直しも検討しましょう。
ハッシュタグの選び方のコツとしては
①コンテンツの中身と合致したもの
②検索数に応じてバランスよく設定する
があります。
不適切なハッシュタグを設定していては露出が増えず、リーチ数も伸びないままですので、ぜひ上記のコツを参考に適切なハッシュタグを設定しましょう。
コンテンツの投稿頻度が低いと、発見タブやタイムラインなどで露出する機会も減少します。
その結果、リーチ数も減っていきます。コンテンツは高品質なものを定期的に配信していくことが重要です。
フォロワーの数が少ないと、コンテンツを届けられる人数も少なくなるので、結果的にリーチ数に影響します。
ただし、フォロワーが少ないことによるリーチ数の伸び悩みは当たり前のことなので、あまり気にする必要はありません。
良質なコンテンツを制作し、適切なやり方で認知を広げていくことに意識を向けましょう。
インスタグラムではある日突然、リーチ数が減少することがあります。そのとき確認したいのが「アルゴリズム」です。
インスタグラムのアルゴリズムがアップデートされると、評価基準が変化することがあるので、コンテンツの露出が減少する場合があります。急にリーチ数が減少したときは、まずアルゴリズムが更新されたかどうか確認しましょう。
そしてもし、インスタグラムから公式にアルゴリズムに変化を加えた旨の通知がされていれば、新しい評価基準に基づいてコンテンツの見直しを行ないましょう。
リーチの重要性はすでに説明してきたとおりですが、リーチの獲得がユーザーとの関係構築の第一歩になることから、インスタグラム運用を成功させるうえで、リーチを増やしていくことはとても重要になります。
近年は、インスタグラムを活用する企業が増加していることから、ジャンルによっては競合が多く、なかなかリーチが増えていかないこともあると思います。
しかし、そうしたときこそコンテンツの分析に力を入れ、ユーザーに価値を感じてもらえる情報を提供していくことが大切です。ユーザーから選ばれるコンテンツづくりを心がけていきましょう。
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。