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最終更新日:2024.08.23

インスタグラムのリーチとは?インプレッションとの違い、リーチ数の増やし方も解説

インスタグラムのリーチとは?インプレッションとの違い、リーチ数の増やし方も解説


インスタグラムにはさまざまな指標があります。

そのうちのひとつが「リーチ」です。

この記事では、リーチの概要やインプレッションとの違い、リーチの増やし方を解説します。

「リーチとはどういうものか?」
「どうすればリーチ数を増やせるか?」

このような疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

リーチとは「コンテンツを見た人数」のこと

結論から言うと、リーチとは、「コンテンツを見た人数(ユーザーの数)」のことです。

インスタグラムであなたが投稿したコンテンツは、プロフィール内(投稿エリアなど)や発見タブやハッシュタグ検索、リールなどの検索機能で表示されるようになります。

そうした場所でコンテンツを閲覧したユーザーの数をリーチとしてあらわします。そのため、コンテンツが一人のユーザーに見られたらリーチは1、コンテンツが三人のユーザーに見られたらリーチは3となります。

リーチとインプレッションの違い

リーチとインプレッションの違いは、次のようになります。

つまり、コンテンツがコンテンツを閲覧したユーザーをカウントするか、コンテンツが表示された回数をカウントするかの違いです。

たとえば、あなたが投稿したコンテンツを、1人のユーザーが5回見たとき、「インプレッションは5」、「リーチは1」ということになります。

リーチはインスタグラム運用における重要指標のひとつ

リーチは、あなたが投稿したコンテンツを見たユーザーの数であることを説明しましたが、じつは、リーチはインスタグラム運用における重要指標のひとつとなります。

指標というのは、インスタグラム運用のゴールを達成するために満たすべき要件のことです。ゴールを達成するためには、指標を満たす必要があり、その指標の中でもとりわけ重要になるのがリーチというわけです。

では、なぜリーチがインスタグラム運用の重要な指標となるのでしょうか。

それは、リーチが認知拡大の度合いを担う指標だからです。

さきほど、コンテンツを見たユーザーの数=リーチの数であることを言いましたが、これはつまり、リーチが増えるほど、コンテンツを認知するユーザーが多くなることを意味します。

多くのユーザーにコンテンツを認知してもらうことで、エンゲージメントの増加やフォロー数の拡大を見込めるようになります。そのため、インスタグラム運用において、リーチは重要な指標として考えられています。

実際、アカウント運用で最初に達成すべき指標としてリーチを設定するアカウントは数多くあります。

リーチ数増加の鍵を握るのは「アルゴリズムの攻略」

アルゴリズムは、ハッシュタグ検索や発見タブなどで、投稿のランキングを決定するシステム(処理方法)のことです。インスタグラムのランキングシグナルは数千と言われ、それらのシグナルによる評価が高いほど、ランキングにおいて優位性を確保することができます。

ユーザーは、単純に流れてくる投稿を閲覧するだけでなく、閲覧したい情報を能動的に検索することがあります。そのため、アルゴリズムから評価され、ランキングで投稿を多く露出させることは、リーチを増やす際の有効な手段となります。

そのため、リーチ数を伸ばす際は現在のアルゴリズムの傾向(評価される投稿の傾向)をチェックし、それに合わせた投稿計画を立てる必要があります。

リーチ数を伸ばす6つのポイント

では、実際にリーチを増やすためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。

ここでは、リーチ数増加を実現するポイントを6つご紹介します。

エンゲージメント率を向上させる

インスタグラムにおけるエンゲージメントとは、「投稿に対して、何かしら能動的なアクションが行なわれた数」のことです。

投稿を有益だと感じたユーザーは、いいねやコメント、保存などのアクションを実行します。このアクションの数を示すのがエンゲージメントであり、アクションの数が多ければ多いほど、エンゲージメント率※1は向上していきます。

つまり、エンゲージメント率を向上させるためには、ユーザーからアクションを多くもらえる投稿を発信する必要があります※2

エンゲージメント率を上げると、アルゴリズムの評価が高くなり、発見タブやリール、ハッシュタグ検索などにおいて、投稿の露出が増えると考えられています。その点、エンゲージメント率の向上は、リーチ数増加に大きく影響する要素と言えます。

※1:エンゲージメント率は、リーチ数やフォロワー数で算出します。
※2:現在では特に「保存」が重要であると考えられています。

ユーザーに有益な投稿を発信する

ユーザーから多くの反応を獲得するにはどうすればいいか。

結論から言うと、ユーザーの反応を多く獲得するには、有益な投稿を発信することが重要になります。

ユーザーが価値を感じられる投稿を届けることで、何かしらの能動的なアクションを誘引することができます。

そのため、投稿をつくる際は

「ユーザーが役に立つと思うコンテンツか」
「ユーザーが楽しいと思えるコンテンツか」
「ユーザーの心を揺さぶるコンテンツか」

ということを考えましょう。

ユーザーにとって価値のある投稿というのは、ターゲットによって変わります。

設定したターゲットがメリットを感じられるコンテンツをつくっていきましょう。それが、エンゲージメント率の向上によって、リーチを増やせることにつながります。

また、フィードやストーリーズ、リールなど、幅広いコンテンツを発信することで、新規のユーザーだけでなく、フォロワーにも効果的な訴求を行なえます。

さまざまなタイプのコンテンツを織り交ぜて発信していくことが重要です。

適切なハッシュタグを選定する

適切なハッシュタグの選定も重要なポイントです。

下記、ハッシュタグ選定のコツを解説します。

まず、投稿内容に関連するハッシュタグを設定します。たとえば、カフェの紹介をする投稿であれば、「#カフェ」といったハッシュタグです。

しかし、「#カフェ」というハッシュタグは投稿数が多く、人気です。

そこでニッチなハッシュタグを組み合わせます。「#カフェ」だけでなく、「#東京カフェ」「#オシャレカフェ」などのハッシュタグです。そうすることで、より関心の高いユーザーにリーチできます。

また、ブランドや商品に関連するハッシュタグをオリジナルで作成し、それを設定するのもおすすめです。そのハッシュタグが広まることで、ハッシュタグ検索での露出増加を期待でき、リーチ数向上に大きく寄与します。

ハッシュタグはひとつの投稿に最大で30個設定できますが、現在では10個〜20個程度使うのが適切と考えられています。

戦略的にハッシュタグを設定し、リーチ数拡大を目指しましょう。

ターゲットに合わせた投稿時間を意識する

実際に投稿を発信する際は、ターゲットに合わせた時間にすることが重要です。

ターゲットに合わせた時間というのは、ターゲットがインスタグラムを利用している時間帯のことで、この時間帯に投稿を発信することで、リーチを獲得しやすくなります。

ターゲットがインスタグラムを利用する時間帯を正確に把握することは難しいですが、職種や生活スタイルなどを踏まえて、おおよその目安を立ててみましょう。

また、コンテンツの投稿回数が少ないと、ユーザーの目に触れる機会も減っていきます。そうすると、リーチも減少していくので、コンテンツは定期的に発信しましょう。

新規投稿をストーリーズでリポストする

新規投稿をストーリーズでリポストするのも、リーチ拡大に有効なテクニックです。

なぜなら、フォロワーがストーリーズをチェックする頻度は、フィードよりも高いからです。

たとえば、新商品の投稿をストーリーズでシェアし、「詳しくはプロフィールのリンクから」と呼びかけてみましょう。

ストーリーズから投稿にアクセスしてもらえれば、エンゲージメントの向上が期待できます。

また、ストーリーズで投票を実施し、結果を投稿でシェアするのもおすすめ。ユーザーの興味を引きつけつつ、投稿への誘導も可能です。ストーリーズと投稿を連動させることで、相乗効果を生み出せます。

インフルエンサーとコラボレーションする

インフルエンサーとのコラボレーションは、リーチ拡大に非常に効果的です。

なぜなら、インフルエンサーのフォロワーに自分のアカウントを露出できるからです。

コラボレーションの相手は、自分のターゲット層とマッチしたインフルエンサーを選ぶことが大切です。

たとえば、美容系のアカウントなら、美容系インフルエンサーとのコラボが理想的です。

インフルエンサーの投稿にあなたのアカウントをタグ付けしてもらったり、ストーリーズでシェアしてもらうことで、大きな効果が期待できます。

リーチ数の目安はどれくらい?

リーチ数の目安は一般的に、フォロワー数の10%〜20%程度とされています。

たとえば、フォロワー数が1万人なら1,000人〜2,000人にリーチしていれば、良好と言えます。

ただし、この数値はあくまで目安です。実際のリーチ数は、ジャンルや投稿内容によって大きく異なります。

ひとつ例を挙げると、ファッション系や美容系のアカウントは、他のジャンルよりリーチ数が伸びやすい傾向にあります。

そのため、フォロワー数の10%~20%というリーチ数の目安は、あくまで目安として認識しておくのがおすすめです。

大切なのは、アカウントの過去の数値と現在の数値を比較して、リーチ数が伸びているかどうかをチェックすることです。継続的にフォロワーとのエンゲージメントを高め、質の高い投稿を心がけることで、リーチ数は改善していきます。

リーチを確認する方法

投稿を発信したあとは、その投稿のリーチ数を確認しましょう。投稿のリーチ数を確認することで、その投稿がきちんとユーザーに有益なものとなっているか把握できるためです。

また、ユーザーがどのような情報に対して興味関心を寄せているか、その傾向を知ることもできます。定期的にリーチ数をチェックし、投稿を分析しましょう。

下記、リーチを確認する手順をご紹介します。まずは投稿のリーチを確認する手順から見ていきましょう。

①プロフィールにストックされているコンテンツを開き、「インサイトを見る」をタップします。

投稿画面

②そうすると、そのコンテンツのリーチ数が記録された画面が表示されます。

リーチの画面

③下にスワイプすることで、リーチに関する情報をチェックできます。

リーチの画面2

続いて、アカウント全体のリーチを確認する方法です。

①プロフィールの「≡」をタップして、「インサイト」をタップします。

インサイトの項目

②「リーチしたアカウント数」をタップします。

リーチが表示された画面

③そうすると、アカウント全体のリーチ数が記録された画面が表示されます。

リーチしたアカウント数の画面

リーチ数が伸びないときの4つの原因

インスタグラムのリーチが増えない原因はさまざまですが、よくある原因としては以下のようなものが挙げられます。

有益なコンテンツとなっていない

ユーザーは自分にとってメリットとなるコンテンツを閲覧します。逆に、メリットとならない、価値を感じられない、という場合はタイムラインに流れてきても閲覧しようとしません。それが、リーチ数に影響している可能性があります。

定期的にコンテンツを配信しているのにも関わらず、なかなかリーチが伸びないときは、コンテンツの中身を見直し、ユーザーから興味を持ってもらえる内容に変えましょう。

ハッシュタグが適切なものでない

ハッシュタグは、ハッシュタグ検索の表示順を左右するポイントのひとつです。しかし、設定するハッシュタグが適切なものでないと、ハッシュタグ検索で露出を増やすことはできません。リーチ数が伸びないときは、ハッシュタグの見直しも検討しましょう。

ハッシュタグの選び方のコツとしては

①コンテンツの中身と合致したもの
②検索数に応じてバランスよく設定する

があります。

不適切なハッシュタグを設定していては露出が増えず、リーチ数も伸びないままですので、ぜひ上記のコツを参考に適切なハッシュタグを設定しましょう。

投稿頻度が低い

コンテンツの投稿頻度が低いと、発見タブやタイムラインなどで露出する機会も減少します。

その結果、リーチ数も減っていきます。コンテンツは高品質なものを定期的に配信していくことが重要です。

フォロワーの数が少ない

フォロワーの数が少ないと、コンテンツを届けられる人数も少なくなるので、結果的にリーチ数に影響します。

ただし、フォロワーが少ないことによるリーチ数の伸び悩みは当たり前のことなので、あまり気にする必要はありません。

良質なコンテンツを制作し、適切なやり方で認知を広げていくことに意識を向けましょう。

まとめ

リーチの獲得がユーザーとの関係構築の第一歩になることから、インスタグラム運用を成功させるうえで、リーチを増やしていくことはとても重要になります。

近年は、インスタグラムを活用する企業が増加していることから、ジャンルによっては競合が多く、なかなかリーチが増えていかないこともあると思います。

しかし、そうしたときこそコンテンツの分析に力を入れ、ユーザーに価値を感じてもらえる情報を提供していくことが大切です。ユーザーから選ばれるコンテンツづくりを心がけていきましょう。

この記事の監修

鈴木

Instagram運用ディレクター
鈴木

これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。

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