最終更新日:2024.10.18
インスタグラム運用は現代のビジネスにとって重要なマーケティング手法です。
しかし、多くの企業がインスタグラム運用に苦労しています。
アカウントのフォロワー数が伸び悩んだり、投稿への反応が薄かったりと、思うような成果を得られないのが現状です。
この原因のひとつにアカウント設計が上手にできていないというのが挙げられます。
そこで本記事では、インスタグラムアカウントをしっかりと設計するためのポイントを解説します。
目的設定、ターゲット設定、プロフィール設計などの方法をご紹介しますので、
「アカウントのつくり方がわからない…」
「今のアカウントが適切なものかどうか不安…」
という方は、ぜひご覧ください。
目次
インスタグラムアカウントを設計する際は、次のポイントを意識してみてください。
インスタグラムアカウントを運用するうえで最も重要なのは目的を明確にすることです。
目的を明確にしないまま運用すると、戦略や施策がブレてしまい、効果を得にくくなります。
このリスクを小さくするためにも
「インスタグラムでファンを増やす」
「インスタグラムをきっかけにブランドを知ってもらう」
というように、まずは目的を決めましょう。
ターゲットを明確に定めることは、インスタグラムアカウントを効果的に運用するための重要なポイントになります。
自社のアカウントが誰に向けたものなのかを明確にしなければ、訴求対象が曖昧となり、見当違いのユーザーに訴求してしまったり、誰にも刺さらない訴求をしてしまったりする可能性が高くなるからです。
逆にターゲットを絞り込むことで、特定の誰かに向けて訴求すればよくなるので、効果的な運用ができます。
たとえば、「20代女性向けの美容アカウント」や「子育て中のママ向けの料理アカウント」など、ターゲットを決めることで、コンテンツの内容や投稿のタイミングなどを適切に設計できるようになります。
また、つくるべきコンテンツも決めやすくなるので、運用にかけるリソース(労力や工数、時間など)の削減も見込めます。
効果的、かつ効率の良い運用を実行するためにも、ターゲットは必ず明確にしましょう。
なお、ターゲットを設定する際は、「ペルソナ」という概念を活用するのがおすすめです。
ペルソナとは、理想的な顧客像を具体的に設定したものです。
年齢や性別、職業、趣味嗜好、課題・悩みなどを詳細に設定することで、ターゲットの特性をよりリアルに捉えることができます。
自分のアカウントに合ったペルソナを設定し、そのペルソナに合わせてコンテンツを制作することで、ターゲットに効果的にリーチできるようになります。
ペルソナを設定したら、次はターゲットのニーズを調査しましょう。
たとえば、「20代女性向けの美容アカウント」を立ち上げるなら、20代女性がどんな美容情報に興味があるのか、どんな悩みを抱えているのかを調べ上げます。
調査方法としては、ネット上の口コミやSNSの投稿を分析したり、実際に20代女性に聞き取り調査を行なったりするのがおすすめです。
また、「子育て中のママ向けの料理アカウント」なら、子育て中のママたちが毎日の食事作りでどんな課題に直面しているのかを知ることが大切です。
「時短レシピが欲しい」
「子どもが食べてくれるメニューが知りたい」
など、ママたちの本音に耳を傾けましょう。
こうした調査を通じて、ターゲットの本当のニーズを把握できれば、魅力的なコンテンツを作りやすくなります。
競合のインスタグラムアカウントを分析することは、自社のアカウント設計に役立ちます。
競合アカウントを徹底的に調査し、どのような投稿内容で、どのようなペースで発信しているのか、フォロワーはどのような層なのかを把握しましょう。
たとえば、ある企業のアカウントが毎日、新規で投稿していてフォロワーの多くが自社のターゲット層と同じだとわかれば、自社でも同程度の投稿頻度を確保する必要があることがわかります。
一方で、競合他社の投稿を真似するだけでは差別化が難しいというのも事実です。
競合分析を実施したうえで、「自社の強みは何か」「ターゲットに何を訴求すべきか」を明確にしていき、競合にはないオリジナルの価値を提供していくことが重要になります。
競合分析は、競合のやっていることを把握するだけでなく、自社の立ち位置や提供価値を考えていく際の有効な方法でもあるのです。
KPIは、実際の運用の成果を測る指標のことです。
達成すべき要件と考えればわかりやすいかもしれません。
たとえば、フォロワー数の増加や投稿へのエンゲージメント数など、目的に合わせて適切な指標を選びます。
KPIを設定することで、投稿の効果を数値で確認できるようになり、戦略の修正や改善につなげられます。
「この投稿、本当に効果があるのかな?」
そう不安に思う方は、KPIを設定して成果を可視化しましょう。
たとえば、フォロワー獲得を目指すなら、フォロワー数の増加を指標にするのがポイントです。
なお、KPIは定期的に確認し、目標値に達していない場合は投稿内容や戦略を見直すことで、より効果的なインスタグラムの活用が可能になります。
投稿の運用スケジュールを決めることも大切です。
「いつ何の内容のコンテンツを何時に投稿するか」を決めることで、間違って投稿するリスクを小さくできます。
たとえば、「毎朝7時に新商品の写真を投稿する」など、具体的な計画を立てるといいでしょう。
投稿後にフォロワーの反応をチェックし、良かった点や改善点を見つけることで、「どのようなコンテンツをどのタイミングで投稿すれば、より多くのリアクションを獲得できるか」を把握できます。
一度決めた運用スケジュールでも、一定期間運用したら効果を確認し、必要に応じて見直すことをおすすめします。
アカウントの顔となるプロフィールでは、ターゲット層がパッと見て魅力に感じるデザインにします。
プロフィール写真は、インスタグラムアカウントの顔となる大切な要素です。魅力的な写真を選ぶことで、フォロワーの関心を引きつけることができます。
企業アカウントの場合、ロゴや商品・サービスの写真が多いですが、そうした写真は少し固めの印象を与えます。
もし、「フラットな印象を与えたい」といった意図があれば、ロゴや商品・サービスの写真をそのままアップするのではなく、被写体の背景色を加工したり、イラスト調にしたりするなどの工夫をしましょう。
ユーザーネームはわかりやすく、覚えやすいものにすることをおすすめします。そうすることで、ターゲットに認識してもらいやすくなるからです。
企業の場合、ブランド名を使うのが一般的ですが、単に名前を使うだけでは印象に残りにくい可能性があります。
ブランド名に加えてキャッチフレーズをつけたりし、ターゲットに覚えてもらいやすいものにしましょう。
たとえば、「フォトグラファー」「ビューティー」「グルメ」といった、あなたのアカウントのテーマを表す言葉を加えてもいいと思います。
ユーザーネームは検索にも影響します。キーワードを含むユーザーネームは、検索の際に上位に表示されやすくなりますので、さまざまな角度から吟味してみてください。
プロフィール文は、あなたのアカウントの魅力を簡潔に伝える大切な場所です。
ここでは、自分のアカウントの目的や特徴、発信する内容のテーマなどを明確に示すことが重要です。
たとえば、旅行系アカウントなら「旅行好きな方へ!国内外の魅力的な観光地の情報をお届けしています!」といったように、簡単にアカウントの紹介文と投稿内容の説明を入れるとわかりやすいでしょう。
また、ハッシュタグを活用して、アカウントのテーマを視覚的に表現するのも効果的です。
さらに、リンクを設定することで、自社のウェブサイトやオンラインストアなどへの誘導も可能になります。
読み手の視点に立って、魅力的なプロフィール文を作成しましょう。
インスタグラムアカウントを効果的に設計するには、まず目的を明確にすることが大切です。そしてその目的に応じてターゲットを定めたり、競合を分析したりし、適切な運用戦略を立てましょう。
また、プロフィール制作では
「何のアカウントなのか?」
「フォローメリットは何か?」
ということが伝わる内容にするのがポイントです。
ぜひ、本記事の内容を参考にアカウントの設計を進めてみて欲しいと思います。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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