公開日:2021.07.19
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
インスタグラムには個人用アカウントとは別にプロアカウントというものがあります。プロアカウントとは、簡単に言うと仕事用のアカウントのことです。個人用アカウントから切り替えることで、各種アクションボタン(電話する、席を予約するなど)やインスタグラム広告、インサイトを使えるようになります。本記事では、そんなプロアカウントの機能に関する情報をまとめました。これからプロアカウントを活用する場合は、ぜひマニュアルとして使っていただければ幸いです。
プロアカウントには、以下の2つの種類があります。
・ビジネスアカウント
・クリエイターアカウント
個人用アカウントからプロアカウントに切り替えるときは、この2つのどちらかを選択する必要があります。
では、何を基準にビジネスアカウントとクリエイターアカウントを選択すればいいのでしょうか。正直、ここは自由なのですが、一般的には企業はビジネスアカウント、個人はクリエイターアカウントに設定します。
上記の画像はプロアカウントに切り替える際の手続き画面なのですが、ビジネスアカウントは「小売店」や「ローカルビジネス」「ブランド」「組織」「サービスプロバイダー」に適したアカウントと記載されています。
一方、クリエイターアカウントは「公人」「著名人」「コンテンツプロデューサー」「アーティスト」「インフルエンサー」に最適なアカウントと示されています。
つまり、企業がビジネスアカウントを選ぶこと、個人がクリエイターアカウントを選ぶことは、インスタグラムもすすめていることなので、どちらかで迷ったらそれを参考にするとよいでしょう。
かつては、カテゴリと連絡先の表示・非表示を選択できるといった機能的な部分に違いがありました。ですが、現在のところ、両者に機能的な部分に関する大きな違いはないようです。
インスタグラムのヘルプセンターにも、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの違いについては記載されていません。
プロアカウントについて
Instagramのプロアカウントにはビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2つがあります。Instagramでプロアカウントに切り替えると、特定のアクションを行うことができなくなります。Facebookページをビジネスアカウントにリンクすると、自分のInstagram投稿をそのページ以外でシェアできなくなります。別のFacebookページやFacebookプロフィールでシェアすることはできません。Instagram投稿をシェアできるFacebookページを切り替える場合は、個人用アカウントに戻す必要があります。個人用アカウントに戻したら、もう一度プロアカウントを設定し、使用する新しいFacebookページを選択してください。
ビジネスアカウントを非公開アカウントに設定することはできません。
場合によっては、Instagramプロアカウントに切り替えてFacebookページにリンクする必要があります(Facebookページがビジネスマネージャで所有されていない場合)。
ただし、プロアカウントに変更することで、さまざまな新機能を利用できるようになります。プロフェッショナルダッシュボード: パフォーマンスをトラッキングしたり、プロフェッショナルツールにアクセスしたり、Instagramがまとめた役立つ情報をチェックしたりすることができます。
アクセス許可のリンク: InstagramアカウントをFacebookページにリンクすると、そのページでの管理者、編集者、その他の役割と同様の権限が、関連付けられたInstagramアカウントにも付与されます。
連絡先情報: プロアカウントでは、プロフィールの上部に[連絡先]ボタンが表示されます。道順、電話番号、メールアドレスなどを登録できます。住所を登録すると、その住所がプロフィールの説明の下に表示されるようになります。設定が完了すると、自分の公開プロフィールで連絡先情報を表示するか非表示にするかを選択できるようになります。
カテゴリラベル: プロアカウントでは、プロフィール写真のすぐ下にカテゴリが表示されます。このカテゴリは、リンクしているFacebookページのカテゴリと同じです。設定が完了すると、自分の公開プロフィールでカテゴリラベルを表示するか非表示にするかを選択できるようになります。
インサイト: Instagramインサイトにアクセスできるようになります。Instagramインサイトでは、フォロワーに関する情報やフォロワーがオンラインの時間帯などを知ることができます。また、作成した投稿に関するインサイトを見て、それぞれのパフォーマンスや利用者のリアクションなどを確認できます。
補助受信箱: メインと一般のタブのある受信箱を利用できるようになります。この受信箱を使用して、メッセージを整理したりお知らせを管理したりできます。
メッセージツール: 受信日や人気アカウント別にリクエストをソートできるようになります。
引用:Instagramヘルプセンター『プロアカウントについて』
プロアカウントにすると、ショッピング機能やインスタグラム広告を使えるようになります。インスタグラムで商品販売やブランド認知を実現するうえで、これらの機能は大きく貢献してくれます。たとえば、ショッピング機能を導入すれば、投稿やストーリーズなどに商品タグをつけられるようになるので、ユーザーをスムーズにECサイトやショップに誘導できます。また、インスタグラム広告を取り入れれば、狙った層にアカウントの存在を示せ、ブランド認知を効果的に進められます。
プロアカウントで使えるようになるインサイトでは、ユーザーの行動をデータとしてまとめられています。いつ、どの投稿を見て、その投稿に対してアクション(いいねや保存)をしたか、ということを一目でわかります。このようにユーザー行動を可視化することで、適切なアカウント運用ができるようになるところもプロアカウントのメリットと言えます。
個人用アカウントは、任意でアカウントを非公開にすることができます。しかしプロアカウントでは、この機能を使用できません。アカウントは常に公開された状態になります。
プロアカウントへの移行手順はとても簡単です。以下、個人用アカウントからの移行方法をまとめたので、参考にしながら切り替えてみてください。
1.右上の「≡」をタップします。
2.「設定」をタップします。
3.「アカウント」をタップします。
4.「プロアカウントに切り替える」をタップします。
5.「次へ」をタップします(4枚あるのですべてタップ)。
6.カテゴリを設定します。検索窓に任意のワードを記載すると、そのワードに関連しているカテゴリが表示されるので、それを設定してもいいですし、画像のように「おすすめ」として表示されているもののなかから、適したカテゴリを選んでもいいです。また、プロフィールにカテゴリを表示させるかどうかもチェックします。ここではカテゴリを「衣料品(ブランド)」に設定し、プロフィールへの表示はさせないことにします。
7.ビジネスアカウントorクリエイターアカウントのどちらかを選びます。基本的には企業はビジネスアカウント、個人はクリエイターアカウントに設定すればOKです。「6」で設定したカテゴリに応じて、インスタグラムがアカウントのタイプをすすめてくれるので、その提案をそのまま受け入れて決めてもいいです。今回は、カテゴリが「衣料品(ブランド)」だったので、ビジネスアカウントで進めます。なお、クリエイターアカウントの場合は、ここで移行手続き完了となります。
8.連絡先情報を記入します。すべて記入することで、ユーザーに正確な情報を伝えられるようになります。メールアドレス、電話番号、住所はできるだけ記載するようにしましょう。ここで記載した情報に基づいてアクションボタンを設定したりするので、特に実店舗ビジネスの場合は、正確な情報の入力がすすめられます。
9.アカウントと紐づけるFacebookページを選びます。Facebookページと紐づけることで、ショッピング機能やインスタグラム広告を利用できるようになります。
10.この画面が表示されたら、プロアカウントへの移行が完了です。
上記で設定した各種要件(カテゴリや連絡先、連携させるFacebookページなど)は、プロアカウントに移行後に修正することもできます。
1.「プロフィールを編集」をタップします。
2.「ビジネスの公開情報」に各種要件があるので、該当の部分を修正します。
もし、プロアカウントに移行する際に入力した情報が誤ったものであれば、ここで修正しましょう。
一度、プロアカウントにしたあと、個人用アカウントに戻したいときは、以下の手順を踏んでください。
1.「≡」をタップします。
2.「設定」をタップします。
3.「アカウント」をタップします。
4.「アカウントタイプを切り替え」をタップします。
5.「個人用アカウントに切り替える」をタップします。
6.再び「個人用アカウントに切り替える」をタップします。これでプロアカウントから個人用アカウントに移行しました。
プロアカウントは無料で利用できる機能です。個人用アカウントからプロアカウントに切り替えることで、費用がかかることはありませんので安心して利用してください。ただし、プロアカウントに移行後、インスタグラム広告を配信するなどすれば費用がかかります。
プロアカウントにすることで、ショッピング機能やインスタグラム広告、インサイトなど、ビジネスで役立つ機能を使えるようになります。商品の販売促進やブランドの認知向上のためにインスタグラムを使用する場合は、ぜひプロアカウントを有効に活用することをおすすめします。
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