最終更新日:2022.12.20
インスタグラムのビジネスアカウントは、インスタグラムをビジネスで活用する企業が必ず設定しておきたい機能のひとつです。本記事では、ビジネスアカウントとはどういうものか、そのつくり方やメリット・デメリット、開設の際の料金の有無について徹底解説します。
目次
ビジネスアカウントとは、プロアカウント※1のひとつで、文字通り、ビジネス用のインスタグラムアカウントのことを指します。
もともとインスタグラムでは、個人用アカウントのみ提供されていました。しかし、ユーザー数の増加とともに企業によるインスタグラムのビジネス活用も目立つようになりました。
これを受けて2016年6月、Instagramはビジネスアカウントを導入し、それと同時に投稿などの分析を行なえる「インサイト」や、投稿を広告として配信できる「宣伝」などの機能も公開しました。
・当時のリリース情報はこちらから
>まもなく提供開始: Instagramビジネスツールのご紹介
ビジネスアカウントの導入以降、企業によるインスタグラム活用はますます活発になり、現在では、インスタグラムをビジネス活用する際に、必ず設定しておきたいアカウントとして浸透しています。
※1:プロアカウントについてはこちらの記事で解説しています。
では、ビジネスアカウントでは、具体的にどのような機能が使えるのか。以下、使える機能を簡単にまとめました。
・連絡先オプション
・アクションボタン
・インサイト
・宣伝(インスタグラム広告)
・ショップタグ(ショッピング機能)
連絡先オプションとは、ビジネスのメールアドレスや電話番号、住所、WhatsApp Businessの電話番号を設定できる機能です。これらの情報を入力しておくことで、ユーザーがビジネスと連絡を取れるようになります。
アクションボタンは、プロフィールから直接、予約ページに移動できる機能です。設定できる予約ページは、インスタグラムと提携しているパートナーとなります。「食べ物を注文」「予約する」「席を予約する」の3つのボタンが用意されており、
・テイクアウト、デリバリーの注文
・美容室、ネイルサロン予約
・飲食店予約
を行なうことができます。アクションボタンを設定しておくと、ユーザーはプロフィールからスムーズにそのビジネスの予約を行なえるようになります。
インサイトは、投稿などのデータをまとめた機能です。その投稿がどれくらいの人に見られたか、その投稿にどれくらいのエンゲージメントがあるか、などのことをデータで確認できます。
また、ユーザー分析も可能で、訪問してくれたユーザーの年齢層や市区町村などをチェックすることが可能です。インサイトを使ってデータ分析を行なうことで、効果的なアカウント運用をしやすくなります。
宣伝は、インスタグラム広告を配信できる機能です。インスタグラム広告は、ターゲティング精度に優れているため、狙った層に効率よく訴求を行なえます。通常投稿と同時に実施することで、認知拡大、プロモーションの効果をさらに上げることができます。
ショップタグは、投稿(フィードやストーリーズ)から直接的にECサイトに移動できる機能です。具体的には、「投稿→アプリ内の商品詳細ページ→ECサイト」という流れで、ユーザーをECサイトに誘導します。ショップタグを設定すると、購買意欲の高いユーザーをスムーズにECサイトに集めることができます。商品の販売促進に効果的な機能です。
以上のように、ビジネスアカウントにすることで、認知拡大や集客促進、プロモーションなど、ビジネスの成長をサポートしてくれる機能を使えるようになります。まさにインスタグラムのビジネス活用では、欠かせないアカウントと言えるでしょう。
前節で、ビジネスアカウントで使用できる機能についてご説明しましたが、これは、ビジネスの成長をサポートしてくれるという点で、個人用アカウントからビジネスアカウントに切り替える大きなメリットと言えます。
ここでは、そのほかに挙げられるビジネスアカウントのメリットとデメリットをご説明したいと思います。
まずは、ビジネスアカウントのメリットからご紹介します。
ビジネスアカウントは、無料で利用することができます。個人用アカウントからビジネスアカウントに切り替えるときに費用がかかることはありません。また、アカウントの運用自体に料金がかかることもないので、費用的なハードルを感じることなく、ビジネスアカウントを利用できます。ただし、インスタグラム広告を配信する際は、有料となります。
カテゴリとは、ビジネスの業種のことです。あらかじめインスタグラムで定められているジャンルの中から選ぶ形にはなりますが、カテゴリを設定しておくことで、そのジャンルに興味を持つユーザーからアカウントを見つけてもらいやすくなります。
DMは、ユーザーと直接、メッセージのやりとりができる機能です。ユーザーとのコミュニケーション形成ができる点、とても便利な機能なのですが、アカウントが成長し、多くのユーザーからメッセージが届くような状態になると、管理が非常に大変になります。そうした負担を抑え、ユーザーと効率よくコミュニケーションを図れるようにするために、インスタグラムは、DMについて以下のような機能を実装しています。
・フォルダ機能
・返信テンプレート機能
・よくある質問機能
フォルダ機能は、届いたDMを「メイン」と「一般」に分けることができるものです。この2つのフォルダを上手に使い分けることで、DMの管理負担を軽減することができます。たとえば、メインを仕事用、一般をプライベート用にしたりすることで、一目で仕事のメッセージ(問い合わせ)なのか、プライベートのメッセージなのかがわかるようになります。
また、返信テンプレート機能は、定型文を設定しておくことで、届いたメッセージに自動返信できるもので、よくある質問機能は、ユーザーがチャットを開いたときにサジェストに質問内容を表示させるものです。この2つを合わせて設定しておくことで、特定のユーザー層への対応を自動化することができるようになります。DMの管理に割かれる時間を削減することができます。
ビジネスアカウントは、保有しているFacebookページと連携することができます。この2つを連携させると、双方の運用を効率化することが可能になります。たとえば、「インスタグラムで投稿したコンテンツをFacebookでも投稿したい」というときに、簡単な操作で両方のプラットフォームにコンテンツを投稿することができます。
インサイトの集計データをチェックすることで、たとえば、
「ユーザーが最終的にどのような行動をしたのか」
「1ヶ月の間でユーザーの反応数はどう変わったのか」
ということがわかるようになります。
こうしたユーザー行動の分析は、PDCAサイクルを回すうえで欠かせません。PDCAサイクルはビジネスを成功させるために欠かせない取り組みです。ビジネスアカウントにすれば、分析に取り組めるデータを収集できるというメリットもあります。
続いて、ビジネスアカウントのデメリットをご紹介します。
非公開アカウントとは、アカウントを特定の人からしか見れないようにすることを言います。非公開アカウントにすると、限られた人としかつながらないので、たとえば、親しい人とのコミュニティを形成したりすることができます。個人用アカウントでは、非公開アカウントに設定できますが、ビジネスアカウントでは設定できないようになっています。
とはいえ、ビジネスアカウントに切り替える目的のほとんどが、「ビジネスで活用するため」というものだと思いますので、基本的にビジネスアカウントを非公開にする意味はありません。その点、大したデメリットではないかもしれません。
ここからは、ビジネスアカウントに切り替える方法を解説します。簡単にできるので、ぜひここで説明する手順を参考にしながら、ビジネスアカウントに切り替えてみましょう。
1.プロフィールを開き、右上の「≡」→「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」の順にタップします。そうすると、下の画面が表示されるので、「次へ」をタップしていきます。
2.ビジネスのカテゴリを設定します。赤枠の検索バーに任意のカテゴリ名を入力すると、カテゴリの候補(サジェスト)が表示されるので、そこから選ぶとよいです(※入力したカテゴリをそのまま設定できることもあります)。
3.「ビジネス」を選択し、「次へ」をタップします。
4.インスタグラムに関する最新情報やお役立ち情報を受け取りたい場合、「プロモーションメール」をONにして、「次へ」をタップします。
5.ビジネスの情報を入力して、「次へ」をタップします。
6.ビジネスアカウントと紐づけるFacebookページを選ぶことができます。ビジネスアカウントに移行後、再設定することができますので、必ずしもここで紐づける必要はありません。この手続きで紐づけてしまいたい場合は「次へ」をタップし、次の画面で任意のFacebookページを選びます。今回は、「後で」をタップし、次の手順に入ります。
7.この画面が表示されたら、右上の「×」をタップします。そうすると、プロフィールに戻りますが、それでビジネスアカウントへの移行が完了です。
※ここでは、プロフィールの情報を充実させたり、同じジャンルのアカウントがどのような投稿をしているか確認したりできます。設定する時間があれば、このタイミングで情報を入力していきましょう。ただし、これらの作業は、ビジネスアカウントに移行した後でも行なえますので、とりあえずビジネスアカウントに移行したい場合は、「×」をタップすればOKです。
前節では、ビジネスアカウントの切り替え方法を解説しましたが、そこで軽く触れた通り、ビジネスアカウントの情報は、移行後に編集することができます。以下、手順をご説明します。
1.「プロフィールを編集」をタップします。
2.変更したい項目を選択し、情報を編集します。
また、ビジネスアカウントに切り替える際に未設定だった項目がある場合、プロフィールに下記の通知が表示されます。
ここをタップすると、ビジネスアカウントに切り替える手順の最後の設定項目に移動できます。ここで、情報を設定していきます。
ビジネス活用において便利な機能を使えるようになるなど、ビジネスアカウントを開設することに損はありません。インスタグラムをビジネスで活用しようとしている方は、ぜひビジネスアカウントを活用してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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