最終更新日:2024.11.12
インスタグラムで投稿の認知を広げるためには、ハッシュタグの活用が欠かせません。
しかし、やみくもにハッシュタグを設定していては、あまり意味がありません。ハッシュタグを活用する際は、選び方のコツを踏まえておくことが大切です。
この記事では、インスタグラムで投稿の認知拡大を実現する効果的なハッシュタグの選定方法を解説します。
ハッシュタグの種類など、基本的なこともご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
インスタグラムは今、情報の検索ツールとして利用されています。
少し前までは検索ツールとしてGoogleやYahoo!がよく利用されていましたが、現在ではそれに加えて(またはそれを使わずに)、SNSで情報を検索するユーザーが増加傾向にあります。
中でもインスタグラムは、フロー型とストック型の使い方ができるプラットフォームであること、写真・動画のビジュアルメインのプラットフォームであることから、情報収集ツールとして人気です。
そしてインスタグラムを活用して情報収集を行なうユーザーの中には、情報を検索する際にハッシュタグ検索を利用する人も多い傾向にあります※1。
そのため、あなたの投稿がより多くのユーザーの目に触れるためには、ハッシュタグ検索において露出を増やすことが重要です。つまり、ハッシュタグを上手に活用してあなたの投稿が、ハッシュタグ検索においてレコメンドされるように工夫する必要があります。
※1:Instagramユーザーを購買に導くカギは、ハッシュタグと情報量【toridori調査】を参考
インスタグラムでは、単純にコンテンツを発信しているだけでは、なかなかリーチを増やすことができません。しかし、ハッシュタグを活用すれば、ハッシュタグ検索を使うユーザーに投稿を発見してもらいやすくなります。
また、ハッシュタグ検索では、ファーストビューに15の投稿が表示されるしくみとなっています(最近ではリールが表示されることもある)。この15の枠にランクインすることで、それだけ多くのユーザーに投稿を認知してもらえます。
認知度が低いアカウントでもハッシュタグを上手に活用すれば、投稿へのリーチを増やしていくことができます。
ハッシュタグは、投稿数によって「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」の3種類に分類されます。一般的にビッグワードは投稿数が50万以上、ミドルワードは10万~50万、スモールワードは1万~10万の投稿数があるハッシュタグを指します。
ビッグワードは多くのユーザーの目に触れる機会が多いですが、投稿数が多いため、投稿が埋もれてしまいがちです。一方、ミドルワードやスモールワードは、ニッチな層にアプローチできるタイプです。
そのため、効果的なハッシュタグ運用では、ビッグワード、ミドルワード、スモールワードの種類をバランス良く組み合わせることが重要になります。投稿の目的や対象に合わせて、3つのワードを使い分けることで、より多くのユーザーにリーチできます。
では、ハッシュタグ検索においてレコメンドされ、露出を増やすためには、どのような点に注意してハッシュタグを選べばいいのでしょうか。
ここでは、ポイントを4つご紹介します。
ファーストビューに投稿を表示させるためには、その投稿がユーザーから人気であったり、ユーザーの役に立つとインスタグラムに評価してもらう必要があります。この評価を決めるアルゴリズムは正式に公開されていないので、一概に「この対策をすれば上がる」と明言することはできません。
しかし、インスタグラムから高い評価を獲得するためには、投稿の内容と関連性が高いハッシュタグを設定することが重要なポイントであると考えられています。投稿の内容とハッシュタグの関連性が高ければ、必然的にユーザーが求める情報に近くなるためです。
たとえば、「#そば屋」というハッシュタグを使って情報収集をするユーザーは、当然のことながらそば屋に関する情報を求めています。それなのに、うどん屋を紹介する投稿に「#そば屋」が付いていたらどうでしょうか。その投稿は、そば屋を探すユーザーにとって役に立つ情報とは言えないはずです。したがって、ハッシュタグ検索において上位に表示される可能性は低くなります。
一方で、そば屋を紹介する投稿に「#そば屋」が付いていれば、その投稿はそば屋を探すユーザーが求める情報であると判断してもらえます。結果、ハッシュタグ検索でファーストビューに表示される可能性が高くなります。
このように、投稿の内容とハッシュタグの関連性を高くすることで、インスタグラムから評価してもらいやすくなります。ハッシュタグを付ける際は、ぜひ意識してみてください。
より多くのユーザーに投稿を発見してもらいたいがゆえに、投稿数が多いハッシュタグ(ビッグワード)を選ぶケースは多いです。しかし、ビッグワードは競合も強くなります。
エンゲージメント(いいねやコメント、保存数など)が高い投稿が上位を占め、フォロワーが少ないアカウントの投稿や、開設して間もないアカウントの投稿では、ハッシュタグ検索の上位にレコメンドされる効果を期待しにくくなります。
ハッシュタグ選定では、ミドルワードやスモールワードを候補に入れることも重要です。数百万の投稿数があるハッシュタグだけではなく、数万や数千くらいのハッシュタグも含めて投稿に付けるようにしましょう。
たとえば、「#カフェ」や「#グルメ」といった広範囲なビッグワードよりも、「#東京カフェ巡り」や「#オーガニックランチ」のような、より具体的なミドルキーワードやスモールワードを選ぶことがおすすめです。
また、毎回同じハッシュタグを使い回すのではなく、投稿内容に合わせて適切なハッシュタグを選定し、使い分けることもポイントです。
人気アカウントのハッシュタグ活用例を参考にすることは、効果的なハッシュタグ選定に役立ちます。
フォロワー数の多いアカウントは、ターゲットユーザーのニーズを的確に捉えたハッシュタグを使用していることが多いため、そのアカウントの投稿を分析することで、自分のアカウントに適したハッシュタグを見つけやすくなります。
たとえば、ファッション系のアカウントであれば、「#コーディネート」や「#今日のコーデ」といった定番のハッシュタグに加え、「#プチプラコーデ」や「#ママコーデ」のような、ターゲットを絞り込んだハッシュタグを活用していることが多いです。
また、美容系のアカウントでは、「#美容好きな人と繋がりたい」や「#美容マニア」など、コミュニティ形成を意識したハッシュタグが効果的に使われています。
人気アカウントのハッシュタグ戦略を参考に、自分のアカウントの特性に合ったハッシュタグを選定することで、より多くのユーザーにリーチしやすくなります。
ハッシュタグ検索では、漢字、英語、カタカナなど、表記を変えると検索結果(投稿数)が変わります。
たとえば、東京 という言葉ひとつとっても、「#東京」「#TOKYO」があります。そのため、もしインバウンド向けの情報発信をしたいときは、訪日外国人が使いそうなハッシュタグを投稿に付けることがポイントになります。
インスタグラムは海外でもよく利用されているSNSです。英語表記にすると、観光を目的として日本に訪れた海外の旅行客に向けてアピールすることができます。この工夫は、おもに観光地や飲食店などで有効に働きます。
ハッシュタグキャンペーンは、ブランドの認知度向上に効果的な手法です。
企業が特定のハッシュタグを設定し、ユーザーにSNS投稿を促すことで、フォロワー以外にもリーチを広げることができます。
たとえば、自社商品を使った写真投稿を募集し、優秀な作品は自社アカウントでリポストするなど、ユーザー参加型のキャンペーンを実施することで、口コミによる情報拡散が期待できます。
ハッシュタグキャンペーンは、食品・飲料、旅行・レジャー、美容・コスメ、自治体など、さまざまな業界で活用され、ブランドとユーザーのエンゲージメント向上に役立っています。
オリジナルハッシュタグを作成することで、あなたのブランドや商品に特化したコミュニティを形成することができます。
たとえば、アパレルブランドであれば「#〇〇〇(ブランド名)コーデ」というハッシュタグを作成し、ユーザーが自分のコーディネート写真を投稿できるようにするという方法があります。
オリジナルハッシュタグを効果的に活用するためには、以下の点に注意しましょう。
インスタグラムでは、投稿機能別で設定できるハッシュタグの上限が異なります。
フィード投稿:30個
ストーリーズ投稿:10個
リール:30個
上限までハッシュタグを設定してもかまいませんが、むやみに設定するのは控えましょう。
たとえば、その投稿に関連するハッシュタグがたくさんあれば、上限まで付けても問題ありませんが、上限いっぱいまで設定するために、投稿と関連性が低いハッシュタグまで付けるのは推奨できません。あくまで、投稿と関連性が高いハッシュタグを付けるということを意識しましょう。
インスタグラムでは、一部のハッシュタグの使用が制限されています。禁止ハッシュタグを使用すると、投稿がハッシュタグ検索に表示されなくなる可能性があります。禁止ハッシュタグには、スラングや卑猥な表現、差別に関連するものなどが含まれます。
インスタグラムは定期的に規約を更新しているため、今日まで使えていたハッシュタグが明日から禁止されることもあります。
自分が使いたいハッシュタグが禁止されていないか確認するには、ハッシュタグ検索を行ない、検索結果画面にて「一部の投稿がInstagramのコミュニティガイドラインに違反している可能性があるため、#〇〇〇 の最近の投稿は非表示になっています。」というような旨のメッセージが表示されたら、禁止されているハッシュタグと判別できます。
ハッシュタグを継続的に見直し、改善していくことも大切です。
定期的にハッシュタグを見直すことで、そのときに人気のハッシュタグを投稿に付けることができます。
ハッシュタグの動向を適宜チェックし、改善を重ね、エンゲージメントが高いアカウントへと成長させていきましょう。
ハッシュタグは上手に活用することで、投稿の認知を広げることができます。
しかし、選び方を誤ると効果を得られなくなる可能性もあります。
ハッシュタグを有効に活用し、インスタグラムにおける認知拡大を成功させるためにも、ぜひ今回ご紹介してきたポイントを参考にしながら、最適なハッシュタグを選定してみてください。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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