最終更新日:2021.01.08
好きなものや欲しいものをインスタグラムで探すユーザーが増えたことで、企業が商品ブランディングでインスタグラムを活用することも多くなりました。今回は、そんなブランディングにおけるインスタグラムの役割や、ブランディングで取り入れたいインスタグラム運用のコツをご紹介します。
なお、ブランディングでは、ブランドコンセプトの設定やターゲットの設定、ブランド戦略の立案、ブランディングツール(ロゴやコーポレートメッセージなど)の制作、環境分析など、さまざまな作業が必要になります。本記事は、これらの作業についてではなく、「ブランドの認知拡大」「ブランドの理解促進」に注目し、その活動におけるインスタグラムの役割についてお話しします。
目次
まずは簡単にブランディングについてご紹介します。ブランディングとは、自社の商品やサービスを市場でブランドとして確立する活動のことです。一般的には自社の商品やサービスに触れたユーザーに共通のイメージを持たせることを目的とします。たとえば、ユーザーに「この商品と言えばあの企業」というように思ってもらえれば、ブランディングは成功していると言えます。
ブランディングでは、商品の認知を広げることや、商品がもたらす価値を浸透させることも大切になります。認知度が低いままだとユーザーは商品の存在を知らないままですし、価値を認識してもらわなければユーザーに商品を使用してもらうことができないためです。
ブランディングではそのために、各種メディアを活用したり、ユーザーと継続的にコミュニケーションを取ったりすることが求められます。インスタグラムは、この認知拡大とユーザーとのコミュニケーションで大いに役立ちます。
かつてインスタグラムは、非日常感を楽しみながらユーザー同士でコミュニケーションを取れるSNSでした。しかし近年、ユーザーは「好き」なものや「欲しい」ものを見つけたり、探したりする場としてインスタグラムを活用するようになりました。
つまり、ユーザーは、ユーザー同士のコミュニケーションのためだけではなく、新しい商品の発見や、特定の商品に関する情報収集においてもインスタグラムを使っているのです。このことから、インスタグラムは今、ユーザーにブランドの存在をアピールしやすいプラットフォームとなっています。
また、インスタグラムにはフィード投稿をはじめ、ストリーズ投稿、IGTV、リールなど、ユーザーと接触できるさまざまな機能が用意されています。これらの機能を使えば、ユーザーとのコミュニケーションも活発にできます。ブランド価値の理解促進は、ユーザーとの密なコミュニケーションによって実現しやすくなります。インスタグラムには、それを促す環境が整っているのです。
ブランドの認知拡大と理解促進で取り入れたい工夫は2つです。
①リーチの増加につながるハッシュタグの選定
②ユーザーメリットを意識した情報の発信
インスタグラムで認知を広げるためには、ユーザーからアカウントを発見してもらわなければなりません。そのときに活用したいのがハッシュタグです。インスタグラムでは、情報を検索するときにハッシュタグが使われます。このハッシュタグが投稿についていることで、検索されたときに一覧に表示されるようになります。
ハッシュタグを上手に活用すれば、一覧で投稿を上位に表示させることができます。そうすると、投稿のリーチが増加します。リーチが伸びれば、そのぶんアカウントの認知も広がります。結果、ブランドの存在を認知してくれるユーザーを増やせることにつながります。ハッシュタグを選ぶときは、リーチの増加を狙えるものを絞りましょう。
>>認知拡大の鍵!インスタグラム運用で意識したいハッシュタグの付け方のコツ
企業アカウントでは、ブランド理解を促したいために、つい商品の宣伝に偏ることが多くなります。しかし宣伝ばかりの情報発信では、ブランドイメージを損なってしまうリスクをはらみます。ユーザーにとって欲していない商品の情報ほど不要なものはないためです。この状態では、ブランドの価値を理解してもらうことも難しくなります。
ユーザーが企業アカウントに求めるコンテンツは、基本的に「自分の生活のなかで役立つ情報」と「楽しめる(真似したくなる)情報」です。すなわちユーザー自身にメリットのある情報となります。企業は、まずユーザーのこの意図を踏まえたうえで、情報を発信していくことが重要です。
ユーザーにメリットがある情報を発信し続ければ、企業のイメージは自然と高くなります。企業に対する信頼性が向上し、コミュニケーションを通じてブランド理解を促すことも容易になります。それが、そのブランドでしか体験できない価値を浸透させられることにつながります。
■コミュニケーションのポイント
ユーザーとのコミュニケーションでは、フィード投稿だけではなく、ストリーズ投稿やIGTVなども取り入れていくことがおすすめです。たとえば、それぞれの機能を以下のように使い分けることができます。
・フィード投稿
ユーザーの日常生活にプラスとなる情報の発信
→投稿の認知拡大、関係性の向上(フォローや保存などで測る)
・ストーリーズ投稿(+ハイライトの活用)
イベント情報の発信、ブランドイメージのアンケート
→ブランドに対する関心度・理解度の把握
・IGTV
ターゲットと同じ属性の人物によるブランド紹介
→ブランド理解の促進、ブランドの信頼性向上、ブランド価値の浸透
このように使い分けると、ブランドの認知拡大、理解促進を実現するまでの道筋が見えるようになり、効率的なアカウント運用に取り組めます。なお、これはあくまで例のひとつなので、別の意図でそれぞれの機能を活用してもOKです。
ブランディングは市場におけるブランドのイメージを確立し、商品の購買促進などで非常に役立つものです。インスタグラムはその活動において大きく貢献してくれます。効果的に活用し、ブランド認知やブランド価値の浸透につなげていきましょう。
>>ブランドの認知拡大・理解促進をサポート!CIN GROUPのインスタグラム運用代行サービス
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。