最終更新日:2024.08.23
インスタグラムには、認知を示す指標がいくつかあります。
今回は、そのうちのひとつであるインプレッションについて解説します。
「インプレッションとはどのようなものか?」
「インプレッションとリーチの違いは何か?」
「どうすればインプレッションを増やせるのか?」
などのことを知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
インスタグラムの「インプレッション」とは、投稿が表示された回数のことです。
インプレッションは認知度に影響する指標のひとつで、インプレッションを伸ばせば伸ばすほど、表示された投稿がユーザーに閲覧される機会を増やせます。
そのため、投稿の認知を広げる際は注目される指標のひとつとなっています。
繰り返しになりますが、インプレッションは投稿が表示された回数を示します。
一方で、リーチはフィードやストーリーズなどの投稿がどれだけの人に閲覧されたかを示すものです。
たとえば、あなたの作品がカフェの前の通りに面したショーウィンドウに置かれたとします。そのショーウィンドウを100人が通りかかり、そのうち50人が実際にショーウィンドウの中をのぞき込んだとします。
この場合、インプレッションは100となります。なぜなら、あなたの作品はショーウィンドウの前を通った100人に「表示された」からです。
一方、リーチは50になります。これは、ショーウィンドウの前を通った100人のうち、足を止めてあなたの作品を「見てくれた人」が50人だからです。
つまり、インプレッションとリーチの違いは、
ということになります。
この特徴から、基本的にインプレッションはリーチよりも大きな数値になります。
また、投稿の認知度を測る際は、インプレッションとリーチの両方をチェックするのが一般的です。
インプレッション数は、リーチ数と同時にインスタグラム運用で重要な指標と考えられています。
それは、インプレッション数が増えることで、あなたの投稿がより多くの人の目に触れる可能性が高くなるからです。
たとえば、あなたが公開した投稿が非常に魅力的であれば、多くの人のタイムラインや発見タブに表示されたときに、それだけリーチ数の増加を見込めます。
結果、あなたのことに興味を持ち、フォローしてくれるかもしれません。あるいは、投稿に共感した人が「いいね」や「コメント」をしてくれたり、シェアしてくれたりするかもしれません。
このように、インプレッション数の増加は、リーチ数の増加を促し、あなたのアカウントの認知度向上、ブランドイメージの向上、商品やサービスの購買促進などにつながる可能性を秘めているのです。
では、インプレッションを増やすためには、具体的に何をすればいいのか。
ここでは、ポイントを5つ解説します。
インプレッションは、投稿がユーザーの画面に表示された回数であることを説明しましたが、それをレコメンドしているのはアルゴリズムです。
このアルゴリズムを踏まえて投稿を制作することが、インプレッションを増やす際の最も重要な要素です。
インスタグラムのアルゴリズムは、数千のシグナルによって投稿を評価していますが、インプレッションに影響する主な要因に「エンゲージメント」があります。
エンゲージメントとは、ユーザーとの関係性を示す指標で、インスタグラムにおいてはいいねやコメント、保存などの反応のことを言います。
エンゲージメントが高い投稿は、アルゴリズムの評価も高くなり、結果的に検索や発見タブなどにレコメンドされやすくなります。
そのため、ユーザーからいいねやコメント、保存してもらえるほど有益な投稿を発信することを意識しましょう。
有益な投稿のヒント
なお、投稿はフィードだけでなく、ストーリーズやリールも取り入れることをおすすめします。
ハッシュタグは、投稿を発見しやすくするための重要な要素です。
ハッシュタグを設定することで、自分の投稿が関連するトピックやカテゴリーに紐づけられ、そのトピックやカテゴリーの投稿に興味のあるユーザーに、自分の投稿を届けやすくなります。
つまり、ハッシュタグを上手に選定することで、ハッシュタグ検索でのインプレッション増加を実現することができます。
ハッシュタグを設定する際は、次のポイントを意識してください。
たとえば、美味しそうなパスタの写真に「#犬」「#旅行」のような関連性の低いハッシュタグをつけても効果を期待できません。ここでは、「#パスタ」「#トマトパスタ」「#お店の名前」が適切です。
また、ハッシュタグを投稿数に応じて「ビッグワード」「ミドルワード」「スモールワード」で分けて、それぞれのボリュームのハッシュタグをバランスよく設定するのもポイントです。
上記の例で言うと、
ビッグワード:#パスタ
ミドルワード:#トマトパスタ
スモールワード:#トマトパスタレシピ
という感じになります。
さらに、自社オリジナルのハッシュタグを設定し、そのハッシュタグの認知を広げることで、結果的に検索での露出を増やす方法も効果的です。
投稿を公開する時間もインプレッション数に影響します。ユーザーの活動時間に投稿を公開すると、自分の投稿が見られる可能性が高まります。
ユーザーの活動時間はターゲットによって異なりますが、一般的には朝・昼・夜の3回にわけられます。朝は7時から9時、昼は12時から14時、夜は19時から22時が目安です。
自分のアカウントのインサイト機能を使って、フォロワーのアクティブな時間帯を確認したうえで投稿スケジュールを組み立てることをおすすめします。
投稿頻度が高いアカウントはアルゴリズムからの評価が高くなると考えられています。
投稿の公開頻度を高くすることで、ユーザーのタイムラインに自分の投稿が表示される機会が増えます。
適切な投稿頻度を断言することはできませんが、一般的には1日1回以上投稿できると評価が高くなるとされています。
インスタグラム運用に一定の予算を割けるのなら、インスタグラム広告の活用もおすすめです。
インスタグラム広告は、より多くのユーザーにあなたの投稿を届けるための有効な手段です。なぜなら、インスタグラム広告は、あなたのアカウントに興味・関心がありそうなユーザーに対して、あなたの投稿を露出することができるからです。
たとえば、あなたが新しいダイエット食品を販売しているとします。この商品を、ダイエットに関心の高いユーザー層にアピールしたい場合、インスタグラム広告を活用することで、ダイエット関連のハッシュタグをフォローしているユーザーや、ダイエット関連のアカウントを頻繁に見ているユーザーに、あなたの広告を表示させることができます。
インスタグラム広告は、よりターゲットを絞った広告配信を行なうことができるため、より効率的にインプレッション数を増やし、潜在顧客へアプローチすることが可能となります。
インプレッション数が伸びない原因としては、次の3つが考えられます。
それでは、これらの原因を一つずつ詳しく見ていきましょう。
ユーザーに有益な投稿となっていない場合、エンゲージメントを獲得できず、なかなか評価が上がりません。それが、レコメンドに影響している可能性があります。
次のポイントを意識すると、良質な投稿を提供しやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
インスタグラムでは、投稿した時間帯によってもインプレッションに差が出ます。
一般的には、ユーザーがアクティブになる朝や夕方、週末などが投稿に適したタイミングと言われています。
しかし、これはあくまで目安であり、自分のフォロワー層やターゲット層によって異なります。
そのため、自分のアカウントのインサイト機能を使って、フォロワーが最も活発になる時間帯や曜日を把握したうえで投稿を投稿しましょう。
投稿の内容とあまり関係ないハッシュタグを設定すると、投稿との関連性が低くなり、レコメンドされにくくなります。
たとえば、ファッションに関する投稿なのに、グルメに関するハッシュタグを設定するなど。
これは極端な例ですが、このように投稿との関連性が低いハッシュタグを設定することはインプレッションに影響することなので、きちんと投稿と合致したハッシュタグを設定できているか、今一度、確認することをおすすめします。
インスタグラムのインプレッションは、フィードやストーリーズ、リールなどの投稿が何回表示されたかを示します。
インプレッションを増やすことで、投稿の認知が広がりやすくなり、リーチやフォロワー、エンゲージメントの増加に良い影響を与えてくれます。
投稿の認知拡大のために、ぜひ、インプレッションを増やす取り組みを進めてみてください。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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