最終更新日:2022.11.09
インスタグラム運用では「フォロワーが全く増えない…」「1000人までは順調だったのにそれ以降、増えていかない…」という課題に悩まされることが少なくありません。フォロワーが増えていかないときは、アカウントに何かしらの問題があります。では、どのような原因があるのか。本記事で解説します。
目次
インスタグラムはシステムの不具合によってバグが起きることがあります。バグが起きているときは検索機能での露出度が下がったりし、フォロワーの増減に影響するかもしれません。ですが、基本的にバグは一時的のため、フォロワーが増えない原因はほかにあると考えられます。
では、フォロワーが増えない原因にはどのようなものがあるのでしょうか。以下の3つが主な原因として挙げられます。
ひとつずつ説明します。
また、原因の説明と合わせて対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
フォロワーが増えない原因として意外に多いのが、ニッチすぎるジャンルを選んでしまっていることです。ニッチなジャンルはメジャーなジャンルと比べて競合が少ないことから、運用を有利に進められる傾向にあります。また、上手に運用することで、その分野に興味があるユーザーから高く支持されるアカウントとなり、期待以上の成果を見込むこともできます。ですが、あまりにニッチなジャンルはニーズがないリスクを伴います。つまり、そもそも母数が少ないので、フォロワー増加につながらないのです。
ニッチなジャンルでインスタグラムを運用する際は、まずある程度のニーズがあるか調べましょう。ニーズがあるかどうかは、競合アカウントの数や投稿の数(ハッシュタグの数)で調べることができます。調査した結果、ニーズがないことが判明したら、そのままインスタグラムを運用したとしても効果を期待することが難しいので、ほかのジャンルでの運用を検討するか、そもそもインスタグラム運用にリソースをかけず、ほかのSNS運用やウェブ施策に切り替えることがすすめられます。
ユーザーは自身の生活に役立つ情報や楽しいと思える情報を発信しているアカウントに対して興味を抱き、実際にアカウントを訪問し、プロフィールやコンテンツを視認したりします。そこで、継続的に情報を得ることで自分自身にメリットがあると判断されて、はじめてフォローという行動を起こしてもらえます。つまり、ユーザーがメリットを感じられないアカウントになっている場合、フォローしてもらうことはできません。ここもフォロワーが増えない原因としてよく挙げられるポイントです。
ユーザーの役に立つコンテンツ、見ていて楽しいと思えるコンテンツを発信することで、情報を継続して閲覧するメリットを感じてもらうことができます。それが、フォローという行動につながります。ユーザーの役に立つコンテンツ、楽しいと思えるコンテンツづくりのポイントは、ターゲットを決め、そのターゲットが求める情報(ニーズ)を把握し、ニーズを満たす答えを提供してあげることです。そうすることで、効果的な訴求につながるコンテンツをつくることができます。
ターゲットを決めないままだと…?
ターゲットを決めないままでいると、誰にも刺さらない情報発信となります。「誰に?」という部分が不明瞭であると、発信する情報にばらつきが生まれ、ユーザーの自分事化を促せません。自分本位な情報発信では、誰からも関心を寄せてもらえないので、ターゲットを決めていない場合は、まずターゲット選定からはじめましょう。このターゲット選定では「化粧品が好きな30代の女性」と、訴求相手をやや絞る程度で問題ありません。訴求する人物像を洗い出すつもりで、ターゲットを決めていきましょう。
アカウントの認知度が低いこともフォロワーが増えない原因のひとつです。インスタグラムにはユーザーが任意の情報を探すことができる検索機能が用意されています。その検索機能においてコンテンツの露出を増やすことで、より多くの人にコンテンツを届けることが可能になり、アカウントの認知拡大につながります。
アカウントの認知拡大を実現するためには
この3つの検索機能においてコンテンツの露出増加を目指すことがポイントです。また、近年では画像コンテンツより動画コンテンツのほうが視聴時間が伸びている傾向にあります。動画コンテンツを取り入れた運用をすることで、さらにアカウントの認知を広げられる可能性が上がります。
では、どうすれば各検索機能においてコンテンツの露出を増やすことができるのか。過去、『インスタグラムの検索機能のしくみとは?』『インスタグラム「発見タブ」のアルゴリズムのしくみ』の記事でインスタグラムのアルゴリズムについて触れていますが、簡単に説明すると検索機能でコンテンツの露出度を向上させるうえで、特に重要となるのが「エンゲージメント」です。
エンゲージメントはユーザーとの関係性をあらわすもので、いいねやコメント、保存などのアクションで示されます。インスタグラムはエンゲージメントの良し悪しを「アクションの数」「アクションがついた時間」などをもとに判断しています。つまり、コンテンツへのアクションが多ければ多いほど、早くつけばつくほどインスタグラムは、そのコンテンツのエンゲージメントが高いと判断し、検索結果での露出増加を促してくれます。そのため、コンテンツの露出を増やすことでアカウントの認知を広げる際は、ユーザーがアクションしたくなる良質なコンテンツを発信しましょう。
また、良質なコンテンツとともにハッシュタグの選び方にも工夫が必要です。
ハッシュタグの選び方
ハッシュタグを選ぶときは、以下の2つのポイントを意識してください。
投稿内容と関連しているものを選ぶ
ハッシュタグ検索で投稿の露出を増やすためには、投稿内容と関連性が高いハッシュタグを設定することが重要と考えられています。投稿の内容とハッシュタグの関連性が高ければ、必然的にハッシュタグ検索を利用するユーザーが求める情報となり、アルゴリズムの評価が良くなるとされているためです。したがって、まずは投稿内容とできるだけ近いハッシュタグを選定しましょう。逆に投稿内容と全く関係ないハッシュタグを選ぶと、関連性が低くなり、表示順が下がってしまったりします。
投稿数に応じてバランスよく選定する
ハッシュタグ選定では、より多くのユーザーに見つけて欲しいからと、投稿数が多いものを選びがちです。しかし、投稿数が多いということは、競合が多いことを意味します。そのタイプだけで固めてしまうと、表示順を上げることが難しくなります。投稿の露出を増やすためにも、投稿数が多いタイプだけでなく、投稿数が少ないタイプ、つまり競合が少ないハッシュタグも設定しましょう。競合が少ないハッシュタグは、投稿数が少ないぶん、検索ユーザーも限られる傾向にありますが、投稿の表示順を上げやすいという特徴があります。
当然ですが、フォローよりもアンフォローが多ければ、フォロワーは増えていきません。なかなかフォロワーが増えない原因には、このアンフォローが多いことも関係しています。
アンフォローが起きる原因は主に「メリットを感じられなくなった」というものです。繰り返しになりますが、基本的にユーザーは自分にとってメリットがあるアカウントをフォローします。逆に価値をもたらしてくれないアカウントに対しては、継続的に情報を得る必要性がないので、フォローを外してしまいます。
もちろん、アンフォローは一定数起きるものなので、その対策に固執する必要はありません。ですが、フォロー率よりアンフォロー率が高い場合、いつまで経ってもフォロー数が伸びていきません。常にユーザーメリットのある情報を発信し、アンフォローを抑えることを意識しましょう。
下記の記事ではフォロワーが減少する原因について詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
投稿頻度が多ければ、そのぶんユーザーとコミュニケーションを取れる回数が増えるので、プラスの働きを期待することができます。ただし、投稿頻度にこだわるあまりコンテンツの質が低くなってしまっては意味がありません。理想は毎日投稿することだと言われていますが、毎日投稿が難しいこともあります。そうしたときは無理せず、最低でも週に2回~3回(ひと月で8回~12回)の投稿頻度を保つようにすればOKです。
フォロワーが増えない原因として思い当たる部分があれば、できるだけ早期に改善に取り組み、ユーザーがフォローしたいと思えるアカウントづくりを進めていきましょう。以下の記事では、フォロワーを増やす運用のポイントについて詳しくご紹介しています。あわせてチェックしておくことをおすすめします。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。