最終更新日:2021.03.11
UGCとは、ユーザー自身によって生み出されたコンテンツのことです。たとえば、口コミやレビューなどが、おもなUGCとして挙げられます。近年、SNSマーケティング界隈ではこのUGCが注目され、いかにしてその生成を促すかが課題となっています。
本記事では、インスタグラムにおけるUGCがどのようなものか、その生成を促す方法とともにご紹介します。
インスタグラムにおいては、ユーザーが自身のアカウントで公開した投稿がおもなUGCとなります。
一般的にはフィード投稿をイメージしますが、ストーリーズにしろ、IGTVにしろ、リールにしろ、ユーザー自身が特定の物事に対して自発的に発信したコンテンツであれば、それはUGCと言えます。
UGCは、ほかのユーザーからの共感を集めやすく、信頼性が高いという特徴があります。その信頼は自身との間柄が近ければ近いほど、深ければ深いほど高くなります。
2019年3月、Stackla(スタックラ)がアメリカ、イギリス、オーストラリアの消費者1590人とB2Cマーケター150人を対象に実施した調査によると、約9割の人が旅行先に興味を持ったきっかけを「身近な人(親族や友人)のSNS投稿」と回答したことがわかりました。
この調査ではほかにも、ユーザーが旅行の計画を立てる際に参考にするコンテンツの傾向が明らかになり、その割合は「実際の旅行者の投稿が60%」「旅行サイトなどに掲載されているプロによる写真が23%」「インフルエンサーの写真が2%」という結果となりました。
このようにUGCは、ユーザーが何か物事を決めたりする際に大いに参考にされます。つまり、UGCを上手に活用することで、自社ブランドの認知拡大や販売促進のきっかけを生み出すことができるのです。
一般的にUGCは意図的に生み出せるものではありません。UGCはあくまでユーザー自身が自発的につくるコンテンツだからです。そのためUGCを増やす際は、ユーザーが自発的に投稿したくなるほど、良い製品・サービスを提供することが求められます。
ですが、いくら良い製品・サービスを提供しても、思うようにUGCが増えないことが多々あります。そんなときは、UGCの増加を促す工夫を取り入れます。具体的にどのような工夫なのか。ポイントを2つご紹介します。
リポストとは、ほかのユーザーの投稿を自身のアカウントでシェアすることです。このリポストをうまく活用することで、UGCの生成を促すことができます。リポストからUGC生成までの基本的な流れは以下のようになります。
①企業が自社の製品について紹介しているAさんの投稿を見つける
②公式アカウントでAさんの投稿をシェアする
③シェアされた投稿をBさんが閲覧する
④シェアされる“嬉しさ”“楽しさ”を得るため、Bさんも投稿する
⑤Bさんの投稿を公式アカウントがシェアする
⑥シェアされた投稿をCさんが閲覧する
もちろん、必ずしもこのような流れでUGCが生成されるとは限りません。しかし積極的にリポストすることでユーザーとの交流が生まれ、そのアカウントを初めて見たユーザーにも関心を寄せてもらいやすくなります。
また、通常のフィード投稿でもUGCを見つけたらリポストすることを伝達します。フィード投稿は10枚まで写真をアップできますが、最初は純粋な情報発信を意識し、最後にUGCを見つけたらリポストすることを伝えるといいでしょう。
例)3枚投稿の場合
投稿内容:パンケーキ
1枚目:パンケーキの写真
2枚目:店内からの景色の写真
3枚目:リポストの伝達
このような工夫をすることで、フォロワーだけではなく、新規のユーザーにも投稿をシェアすることを伝えることができます。それが、自発的なUGCの生成を促すことにつながります。
キャンペーンとは、ユーザーとの交流を目的に開催するイベントのことです。ブランドの認知拡大やフォロワーの増加を促す際によく用いられます。やり方次第ではUGCの生成を促す働きも期待できます。
たとえば、「製品に関する投稿をしてくれた方のなかから、抽選で製品の無料レンタルサービスを受けられる」というキャンペーンを実施すれば、特定の製品のUGCを生み出せる効果を見込めます。
ただし、キャンペーンを実施するときは、Instagramのガイドラインに抵触しないように注意する必要があります。事前にガイドラインをチェックしておきましょう。
UGCがきっかけで製品に興味を持ったり、サービスを利用したりするユーザーは多いです。UGCを上手に活用すれば、そうした成果を導きやすくなります。インスタグラム運用では、ぜひUGC活用に注力していきましょう。
この記事の執筆者
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。