最終更新日:2023.07.20
UGCとは、ユーザー生成コンテンツのことで、ユーザー自身によって生み出されたコンテンツを指します。
たとえば、口コミやレビューなどが、主なUGCとして挙げられます。
近年、SNSマーケティングの分野では、このUGCが注目され、いかに増加を促すかが重要な課題となっています。
今回は、そんなUGCの中でも、
・インスタグラムにおけるUGC
・インスタグラムでUGCを増やす方法
について解説します。
インスタグラムにおけるUGCとは、インスタグラム内でユーザー自身が生成したコンテンツのことです。
一般的にはフィード投稿をイメージしますが、ストーリーズにしろ、リールにしろ、ユーザー自身が特定の物事に対して自発的に発信したコンテンツであれば、それはUGCとなります。
UGCは、ほかのユーザーからの共感を集めやすく、信頼性が高いという特徴があります。
その信頼は自身との間柄が近ければ近いほど、深ければ深いほど高くなります。
2019年3月、Stackla(スタックラ)がアメリカ、イギリス、オーストラリアの消費者1590人とB2Cマーケター150人を対象に実施した調査によると、約9割の人が旅行先に興味を持ったきっかけを「身近な人(親族や友人)のSNS投稿」と回答したことがわかりました。
ほかにも、この調査ではユーザーが旅行の計画を立てる際に参考にするコンテンツの傾向が明らかになり、その割合は
・実際の旅行者の投稿:60%
・旅行サイトなどに掲載されているプロによる写真:23%
・インフルエンサーの写真:2%
という結果となりました。
このようにUGCは、ユーザーが何か物事を決めたりする際に大いに参考にされます。
つまり、UGCはユーザーからの信頼を獲得しやすく、それが、購買促進などの効果につながったりするのです。
ユーザーが自社に関連するコンテンツを投稿することで、そのユーザーのフォロワーにも認知が広がります。
自社アカウント上でコンテンツを投稿するだけでは、フォロワー外ユーザーにアプローチすることができません。
また、フォロワー外ユーザーが自社に言及するコンテンツを投稿しても、そのユーザーのフォロワーにコンテンツが届き、自社について認知してもらえます。
このように、フォロワー外ユーザーに訴求でき、効率よく認知をを広げられるところも、UGCの効果のひとつとして挙げられます。
一般的にUGCは意図的に生み出せるものではありません。
UGCはあくまでユーザー自身が自発的につくるコンテンツだからです。
そのため、UGCを増やす際は、ユーザーが自発的に投稿したくなるほど、良い製品だったり、サービスだったりを提供する必要があります。
ですが、いくら良い製品やサービスを提供しても、思うようにUGCが増えないことがあります。
そうしたときは、次の方法を取り入れながらUGC増加施策に取り組んでみてください。
リポストとは、ほかのユーザーの投稿を自身のアカウントでシェアすることです。
リポストをうまく活用することで、UGCの生成を促すことができます。
リポストからUGC生成までの流れは以下のようになります。
①企業が自社の製品について紹介しているAさんの投稿を見つける
②公式アカウントでAさんの投稿をシェアする
③シェアされた投稿をBさんが閲覧する
④シェアされる“嬉しさ”“楽しさ”を得るため、Bさんも投稿する
⑤Bさんの投稿を公式アカウントがシェアする
⑥シェアされた投稿をCさんが閲覧する
必ずしもこのような流れでUGCが生成されるとは限りませんが、積極的にリポストすることでユーザーとの交流が生まれ、そのアカウントを初めて見たユーザーにも関心を寄せてもらいやすくなります。
また、普段から自社アカウントにアップする通常のフィード投稿でも、UGCを見つけたらリポストすることを伝えます。
フィード投稿は10枚まで写真をアップできますが、最初は純粋な情報発信を意識し、最後にUGCを見つけたらリポストすることを伝えるといいでしょう。
例)3枚投稿の場合
投稿内容:パンケーキ
1枚目:パンケーキの写真
2枚目:店内からの景色の写真
3枚目:リポストの伝達
このような工夫をすることで、フォロワーだけではなく、新規のユーザーにも投稿をシェアすることを伝えることができます。
それが、自発的なUGCの生成を促すことにつながります。
キャンペーンとは、ユーザーとの交流を目的に開催するイベントのことです。
ブランドの認知拡大やフォロワーの増加を促す際によく用いられますが、やり方次第ではUGCの生成を促す働きも期待できます。
たとえば、
「製品に関する投稿をしてくれた方のなかから、抽選で製品の無料レンタルサービスを受けられる」
というキャンペーンを実施すれば、特定の製品のUGCを生み出せる効果を見込めます。
ただし、キャンペーンを実施するときは、Instagramのガイドラインに抵触しないように注意する必要があります。
事前にガイドラインをチェックしておきましょう。
UGCがきっかけで製品やサービスに興味を持ったりするユーザーは多いです。
UGCを上手に活用すれば、そうした成果を導きやすくなります。
インスタグラム運用では、ぜひUGCの生成にも注力していきましょう。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。