最終更新日:2024.01.29
インスタグラム集客とは、インスタグラムを集客チャネルとして確立し、そこを経由して実店舗やECサイトに人を集める取り組みのことです。
近年、SNSのビジネス活用が注目され、企業がSNSを運用するのが当たり前となりました。
とりわけインスタグラムは、ビジュアルでの訴求に特化していることから、ビジネスとの相性が良く、上手に活用することで、大きな集客効果を期待できます。
そうした背景があり今、集客のためにインスタグラムを運用する企業が増えています。
しかし、集客につながるコツをおさえてインスタグラムを運用しなければ、なかなか集客効果を得ることはできません。
この記事では、そんなインスタグラム集客のコツを解説します。
インスタグラム集客のメリット・デメリットや注意点、始め方、成功事例など、これからインスタグラム集客を始める方向けの基礎的な内容から、インスタグラム集客をさらに成長させたい方向けの応用的な内容まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
企業の集客施策のひとつとして活用されることが多くなったインスタグラムですが、そもそもインスタグラムで集客を増やすことはできるのでしょうか。
結論から言うと、インスタグラムで集客効果を出すことは可能です。
今現在、インスタグラムはユーザーから特定の情報を得るプラットフォームとして活用されています。
たとえば、あるブランドのバッグに関する口コミを調べたり、興味のある飲食店の雰囲気や料理をリサーチしたりするときにインスタグラムが利用されるようになりました。
「今直面している困りごとを解決する手段を知りたい」「気になる商品(サービス含む)に関する情報を知りたい」といったときに、ユーザーはインスタグラムを利用しているのです。
さらに、上のグラフの通り、インスタグラムの情報がきっかけで商品を購入したというユーザーも増加傾向にあります。
これらのことから、インスタグラムを上手に活用すれば、実店舗やECサイトへの集客効果を望むことができます。
ユーザーは知りたい情報があったとき、Google検索などの検索エンジンを使用していました。
ですが、近年では検索エンジンに加えてSNSを使った検索も活発となっています。上述した通り、特にインスタグラムはユーザーの主要な情報収集ツールのひとつとなっています。
このことから、インスタグラム検索での露出を増やすことで、ブランドやサービスの認知拡大を見込むことができます。
インスタグラムにはユーザーを目的の場所に誘導してくれる「連絡先オプション」や「アクションボタン」「ショッピング機能」が実装されています。
これらの機能を上手に使うことで、インスタグラムアカウントからウェブサイトやECサイト、さらには実店舗の集客数を伸ばせることが期待できます。
インスタグラムにはフォロー機能があり、フォロワーになってくれたユーザーと継続的にコミュニケーションを取れる環境が整っています。
定期的にコンテンツを発信して訴求を繰り返すことで、ユーザーのブランドへのイメージアップを期待できます。その結果、集客につながるなどのメリットを得やすくなります。
多くのユーザーが不快に感じるコンテンツを投稿したりすると、ブランドイメージの低下を招きます。ネガティブなイメージを持つユーザーが増え、最悪の場合、炎上したり、誹謗中傷が起きたりするリスクが高くなります。
滅多に起こることではありませんが、何をきっかけにこのような事態になるかわからないところがSNSの怖いところでもあります。批判が集まるようなコンテンツの発信には注意しましょう。
インスタグラムのマーケティング効果により、近年、アカウントを開設する企業が増えています。
したがって、ジャンルによっては競合が多く、他社より優れた運用をしなければ埋もれてしまう可能性があります。
ただ何となく運用しているだけでは効果を感じにくくなっているところも現在のインスタグラム活用のデメリットと言えます。
インスタグラム集客には、覚えておきたい注意点もあります。
これらのポイントは結果に影響する部分でもあるので、必ずチェックしておきましょう。
無店舗サービスや金融商品を取り扱っているサービスは、インスタグラムを活用しても思うような成果につながらない可能性があります。インスタグラムを集客で活用するのに向いている業態は、美容室や飲食店、小売店、エステなどの実店舗サービスです。
ただし、最近では画像にテキストを挿入するハウツー型コンテンツなどがトレンドのひとつとなっています。無店舗サービスや金融商品でも、企画次第ではブランドの認知向上に効果的な運用ができるようになりました。
インスタグラムを運用する際、今の人員で対処しようとするケースが多いです。その場合、今在籍している社員が通常の業務と同時に行なうことになると思います。
しかし、ほかの業務と平行してインスタグラムを運用することは難しいと言えます。集客効果を出すためには、さまざまな作業が必要になるからです。
そのためインスタグラムを活用するときは、専門のチームを組織するなどし、社内の運用体制を整えることをおすすめします。
どうしても今の人員だけで対処しなければならない場合は、コンテンツの素材を用意するところは自社で対応し、運用自体は業者に依頼してもいいかもしれません。
インスタグラム集客を始めるには、まずアカウントをプロアカウントにしましょう。
プロアカウントにすることで、連絡先オプションやアクションボタン、また、ユーザー属性を把握できるインサイトなどの機能を使えるようになるからです。
プロアカウントに切り替える方法は次のようになります。
①プロフィールで右上「≡」をタップ
②「設定とプライバシー」をタップ
③「アカウントの種類とツール」をタップ
④「プロアカウントに切り替える」をタップ
⑤手順通りに進める
数分でできる手順ですので、ぜひプロアカウントに切り替えてしまいましょう。
関連記事
→インスタグラムの「プロアカウント」とは?種類や費用など本機能のすべてを徹底解説
プロアカウントに切り替えたら、あとは集客したい人を決めて、その人に有益なコンテンツをつくり、集客につながるまでひたすらPDCAを回していきます。
①ターゲットを決める
②コンセプトを定める
③プロフィールに情報を入れる
④投稿を考える
⑤投稿をつくる
⑥ハッシュタグを設定する
➆キャプションをつくる
⑧投稿する
➈DM・コメントに対応する
⑩データをチェックする
⑪改善する
※必要に応じて広告やキャンペーン、インフルエンサー施策を取り入れる
このような運用フローに沿ってアカウントを運用すれば、インスタグラム集客を始めることができます。
ただし、インスタグラム集客で成果を出すには、ちょっとしたコツが必要です。
次の章では、それを解説していきます。
「コツ」と言うと、何だか難しいイメージがありますが、そんなことはありません。
実はインスタグラム集客で効果を出すには、次の3つの課題を克服すればよいのです。
・認知拡大
・ユーザーコミュニケーション
・プロモーション
なぜなら、集客効果を出すには
・まずブランドを知ってもらうこと
・ブランドを信頼してもらい、愛着を持ってもらうこと
・愛着のあるブランドのサービスに興味、または購買意欲を持ってもらうこと
が必要になるからです。
以下、「認知拡大」「ユーザーコミュニケーション」「プロモーション」を克服する手順を解説していきます。
ゴールとは、インスタグラム運用の目的のことです。ひとくちに集客と言っても、最終的にユーザーを集めたい場所が実店舗なのか、ECサイトなのかで運用のやり方に微妙な違いが出てきます。
たとえば、ゴールが実店舗への集客なら「プロフィールにアクションボタンを設置する」、ゴールがECサイトへの集客なら「ショッピング機能を設定する」というように、ゴールの内容に応じて対策が変わってきます。そのため、ゴールは最初に決めておきます。
インスタグラムを活用した集客増加を目指す場合、基本的には
・実店舗への集客
・ECサイト(ウェブサイト)への集客
のどちらかをゴールに設定することになります。
コンセプトとは、アカウントの目指すべき姿を言語化したものです。アカウントの存在価値と言い換えることもできます。
コンセプトを定めることで、アカウントの理想像が見えるようになり、運用方針を明確にすることができます。自社のビジネスの特徴やユーザーの課題(悩み)などを踏まえて、「ユーザーの何を実現するアカウント(場所)なのか」ということを考えながら設定しましょう。
例)
リユース事業を展開するビジネスであれば「良いものを使いたい/譲りたいママ達の交流の場所」がコンセプトのひとつとして考えることができます。
ターゲット/ペルソナを設定することで、「誰に対して情報を届けるか」ということが明確になります。訴求する相手がはっきりするので、制作すべきコンテンツのテーマなどが見えてきます。
効果的なコンテンツをつくれるようになり、多くのエンゲージメントを獲得しやすくなります。「どんな人を集客したいか?」ということを考えながら、ターゲット/ペルソナを設定しましょう。
自社と同じジャンルの競合がどのような運用をしているのか調査します。そして、うまく運用していると思われるアカウントを5つほどリストアップし、運用方法を調べていきます。
ビジネスには先行者有利というものがあります。インスタグラム運用でも先に始めたほうが有利であることは間違いありませんが、後発者は成功している先行者の真似事をできるというメリットがあります。
「成功している先行者の運用=勝ちパターン」でもありますので、成功している先行者をロールモデルとして設定し、良いところは自社の運用で取り入れていきましょう。
アカウントを選定する際は
・フォロワー数が1000人~2000人以上いるかどうか
・いいねやコメント、保存などが多くついているかどうか
を基準にするとよいです。
KPIとは、ゴールの達成度合いを示す指標のことです。今回で置き換えると、「インスタグラムで集客を増やす」という目的を実現するうえで、果たすべき要件と言えます。KPIは、以下のものが設定されることが多いです。
・インプレッション
・リーチ
・エンゲージメント率
・フォロワー数
運用当初は、認知拡大のためにインプレッションとリーチをKPIとして設定し、それを満たす運用をしていくとよいです。
プロフィールは、ユーザーの第一印象を左右する重要な部分です。ここの完成度次第で、アカウントに対するユーザーの印象が決まると言っても過言ではありません。そのため、プロフィールの完成度を高めておくことは、とても重要になります。
プロフィールでは、「自分は誰で」「誰に対して」「何を発信しているのか」というのがわかるようにすることがポイントです。たとえば、健康的な食事のレシピを発信するアカウントであれば、「無添加食材大好きな自分が」「食事改善を考えている人に」「毎日を元気に過ごせるレシピ、免疫力を上げるレシピをお届け」というような内容をプロフィールに記載することで、ユーザー理解を促すことができます。
また、プロフィールには導線として、「プロフィールリンク」「連絡先オプション」「アクションボタン」を設定することができます。ハイライトで、ストーリーズコンテンツをまとめておくことも可能です。これらの設定も忘れずに行ない、プロフィールの情報を充実させましょう。
連絡先オプションとは?
メールアドレス、電話番号、ビジネスの住所、WhatsApp Businessの電話番号を登録できる機能です。それぞれの項目を入力し、「連絡先情報を表示」をONにすることで、プロフィールに連絡先を表示させることができます。
アクションボタンとは?
インスタグラムとパートナー契約を結んでいる媒体(グルメサイトなど)を通じて、飲食店や美容院、ネイルサロンなどの予約を行なえる機能です。テイクアウト・デリバリーサービスを利用することもできます。2022年4月現在、「料理を注文」「予約する」「席を予約する」の3つのボタンがあります。設定すると、それらのボタンがプロフィールに表示されます。
インプレッションとは、コンテンツが見られた回数のことを指します。
「インプレッションとリーチが増える=露出度が高い」ということを意味し、コンテンツの認知が広がっていることを示します。
インプレッションは、キーワード検索やハッシュタグ検索、発見タブでの露出度を高めることで増やしていけます。
検索機能や発見タブでコンテンツの露出を増やすためには、アルゴリズムに高く評価される必要があります。
アルゴリズムは複数のシグナル(要因)によって、コンテンツの表示順を決定しています。
また、検索機能と発見タブでは、重要視されているシグナルが異なります。
そのため、それぞれで重要視されているシグナルを考慮しながら、コンテンツを制作していく必要があります。
検索機能と発見タブで重要視されているシグナルは、以下の通りです。
検索機能では、「検索バーに入力されたテキスト」「アクティビティ(行動)」「検索結果に関する情報(人気度)」の3つが重要なシグナルとされています。
詳細は『インスタグラムの検索機能のしくみとは?』で解説していますが、簡単にまとめると、
①検索キーワードとコンテンツのマッチ度
②ユーザーの行動履歴(閲覧アカウントやフォローアカウントなど)
③いいねやフォロー、シェアの数
が重要とされています。
発見タブは、インスタグラムのアルゴリズムがユーザーの興味関心に合わせたコンテンツを表示してくれる機能です。表示されるコンテンツは、そのユーザーの行動やアクションなどをもとに決められます。
つまり、発見タブに表示されるコンテンツは、パーソナライズされたもののため、露出を増やすことで、効率よく認知度を上げられます。また、認知度アップだけでなく、エンゲージメント向上も期待できます。
発見タブの表示順は、複数の要因によって決まりますが、Instagramは主要な要因として「投稿の人気度」「ほかユーザーとのやりとりの履歴」「アクティビティ(行動)」「投稿者に関する情報」の4つを取り上げています。
詳細は『インスタグラム「発見タブ」のアルゴリズムのしくみ』で解説していますが、簡単に説明すると、
・いいねやコメント、保存などのアクション数
・アクションがついた時間(どれくらい早くアクションされたか)
・ほかのユーザーが投稿した過去のコンテンツへの反応
・アクションをつけた投稿のジャンル
・ほかのユーザーが反応したコンテンツ
が発見タブの表示を左右するポイントになるとされています。
検索機能と発見タブで重要視されているシグナルを踏まえて、それぞれで露出を増やすポイントをまとめると…
「コンテンツの中身や適切なハッシュタグで、検索で使用されるキーワード、ハッシュタグとのマッチ度を高める」
「ユーザーが思わず反応してしまうような、有益なコンテンツを発信する」
この2つが鍵になります。
また、実店舗など場所に関するビジネスの場合、「ジオタグ(位置情報)」と呼ばれるタグも設置しましょう。ジオタグは、その写真の位置情報と関連した写真を一覧で表示されているページへ移動できる動線です。
■ジオタグの位置(PC版)
■ジオタグをタップして飛んだ先のページ(PC版)
このページで表示されるのはジオタグをつけた投稿です。上の画像を例にすると、「中尊寺金色堂」というジオタグを設定した投稿が表示されます。
そのためジオタグを設定しておけば、投稿したコンテンツがこのページで表示されるようになり、同じジオタグをつけたユーザーや、そのスポットに興味を持つユーザーをアカウントへ誘導しやすくなります。
こうした特徴から、ジオタグは「第二のハッシュタグ」とも言われています。
リーチとは、そのコンテンツを見た人数のことです。
リーチ数を増やす方法についてですが、これはインプレッションを増やす方法で取り上げた「ユーザーが思わず反応してしまうような有益なコンテンツを発信する」というものと同じです。
要するに、ユーザーが役に立つと感じるコンテンツや楽しいと感じるコンテンツを発信することで、リーチの増加を期待できます。
役に立つコンテンツや楽しいコンテンツの具体的な内容は、ターゲット/ペルソナによって異なりますが、
「役に立つ系コンテンツ=ハウツー型(ハック型)」
「楽しい系コンテンツ=ユーザー参加型」
というような傾向があります。
ユーザーニーズを理解し、それに応じたコンテンツを継続的に発信していくようにしましょう。
また、共感系のコンテンツもリーチの増加に効果的ですので、役に立つコンテンツ、楽しいコンテンツに織り交ぜながら発信するとよいです。
ユーザーメリットのある情報を発信することで、ユーザーの能動的なアクションを獲得することができます。
それが、検索機能や発見タブでの露出度向上に寄与し、インプレッションとリーチを増加させてくれます。ブランドの認知拡大に大きく貢献してくれます。
関連記事
→インスタグラムのリーチとは?リーチを増やす方法も解説
エンゲージメントとは、「コンテンツに対して何かしら能動的なアクションが行なわれた数」を指します。いいねやコメント、保存などのアクションがエンゲージメントにあたります。
そして、コンテンツを閲覧したユーザーに対してアクションがどれくらい行なわれたかを示すのがエンゲージメント率です。
エンゲージメント率を上げるためには、インプレッションやリーチの増加とも深く関係している「ユーザーが能動的にアクションしたくなるほど有益なコンテンツ」を発信する必要があります。
エンゲージメント率が高い状態は、ユーザーのブランドへの信頼感や親近感、共感の度合いが高いことを示します。それは、集客効果を導く「想起集合」を実現できることにもつながります。
さらには、継続的なコンテンツ発信の受容を示すフォローという行動を誘引します。
インプレッションやリーチも増え、好循環を生み出せます。このようなアカウントを構築することで、集客成功の可能性を大きく上げることができます。
エンゲージメント率を上げるとUGCが生まれやすい
UGCとはユーザー生成コンテンツのことで、ユーザー自身がつくったコンテンツを指します。ある商品に対する口コミやレビューなどが主なUGCとして挙げられます。
UGCは、ユーザーが(商品購入など)の行動を決める際に、よく参考にされる情報と言われています。よって、一般的には商品に対する信頼性を上げるときに活用されます。
ほかにも、UGCには商品やブランドの認知を広げてくれる働きも期待できます。たとえば、あるユーザーのアカウントで商品が紹介されれば、そのユーザーのフォロワーに商品やアカウントの存在を知ってもらえます。
そのためアカウントの認知を広げるときは、ハッシュタグの活用にプラスして、UGCの生成を促す施策を取り入れることがポイントです。
UGCを簡単に増やせる方法としてはユーザーの投稿をリポストすることが挙げられます。
これは、ユーザーに商品に関するコンテンツを投稿してもらい、その投稿を自社アカウントでリポストするという方法です。
ユーザーは企業アカウントで自身の投稿を紹介してもらえることを嬉しく思います。企業との交流にメリットがあると感じてもらえるので、UGCを一定数増やせることが期待できます。
フォロワーを増やすことで、定期的に自社で発信する情報を届けることができます。
そのため、インスタグラム集客を成功させるうえで、フォロワーを増やすことは重要施策となります。
では、どうすればフォロワーを増やすことができるのか…。
ここで鍵となるのが、フォローメリットがあることをユーザーに理解してもらうことです。
フォローするユーザーは、そのアカウントをフォローすることで、自身に何かしらのメリットがあると感じています。それが、フォローという行動の主な動機です。
そのため、ユーザーにフォローメリットがあることを理解してもらうことで、フォロワーを増やす働きを期待できます。
ユーザーが感じるフォローメリットとしては、「自身の生活に役立つ情報、楽しめる情報、共感できる情報を継続的に得ることができる」ということに尽きます。
つまり、前節でも簡単に触れましたが、ユーザーにとって有益なコンテンツを発信することで、ユーザーのフォローを促すことができます。
また、後述しますが、お得に商品やサービスを利用できるクーポンも、フォローメリットを感じられる情報のひとつとなります。
プロモーションは、ユーザーの購買意欲を掻き立てる方法として効果的な手法です。
定期的にプロモーションを実施し、その情報をユーザーに届けることで、集客効果を出しやすくなります。
集客に効果的なプロモーションとしては、
・イベント情報の配信
・クーポン情報の配信
などがあります。
これらの情報でユーザーの熱量を上げることで、購買意欲の向上を期待できます。
近頃は動画コンテンツの視聴数、視聴時間が伸びてきています。画像コンテンツだけでなく、リールやインスタライブなどの動画コンテンツも上手に取り入れ、集客プロモーションを実行していきましょう。
キャンペーンは様々なシーンで活用できる
キャンペーンと言うと販売促進のために取り入れられるイメージがありますが、認知拡大やフォロワー増加を実現する際にも活用できます。
たとえば、指定のハッシュタグを設定して投稿する「ハッシュタグキャンペーン」や、自社の商品やサービスに関する言及を行なう「投稿キャンペーン(UGC)」などは認知拡大に効果的で、ユーザーとの交流を通じてフォロワーの増加を促してくれます。
インスタグラム広告の活用もおすすめ
インスタグラム広告は、フィードやストーリーズ、発見タブに広告を掲載できる機能です。
広告の種類は
の6つ用意されています。
広告にはユーザーを誘導したいサイトのURLを設定することができます。一般的にはECサイトやコーポレートサイトなどが設定されますが、アカウントのURLを設定することで、自社アカウントの認知拡大を目指せます。
インスタグラム広告はターゲティング精度が高いことで知られ、その効果も大きいと言われています。
ただし、一定の専門知識がなければ効果的な出稿ができなかったり、出稿にお金がかかったりするデメリットもあります。自社内の状況を鑑みて出稿を検討することが望ましいです。
ECサイトやショップへの集客がゴールの場合
ECサイトやショップに集客したい場合は、ショッピング機能を導入しましょう。
ショッピング機能を導入することで、フィード投稿やストーリーズ投稿からスムーズにECサイトやショップに移動できるようになります。
導線を多く設置すれば、それだけ集客力向上が期待できます。また、販売機会を失うリスクも抑えられます。
ここまで解説してきた集客を成功させる運用のコツを簡単にまとめると、ユーザーに有益となるコンテンツを発信することで、認知拡大やエンゲージメント率の向上、フォロー数の増加を図り、プロモーションの実行によって購買意欲を向上させていく。これがインスタグラムで集客を成功させる運用のポイントとなります。
リピートしてもらうためにはユーザーとのコミュニケーションを深めていくことが重要です。インスタグラムでいうコミュニケーションとは下記の3つです。
やり方はシンプルです。
まず、「ハッシュタグ検索」で自社の店舗名やブランド名、サービス名を検索します。つぎに検索結果に出てきた投稿を見ていき、ユーザーが「購入した商品の投稿」や「お店に来店したときの投稿」があったら、そのユーザーにコメントまたはメッセージを送ります。
「当店をご利用いただきありがとうございます!とても素敵な投稿嬉しいです。またのご利用をスタッフ一同お待ちしております!」
「当ブランドのお洋服で素敵なコーディネートありがとうございます!とってもお似合いです★また新作をご用意してお待ちしております。」
「数多くの店舗から当店を選んでいただきありがとうございます!ピンクのネイルがお客様の雰囲気にピッタリです!またのご利用をお待ちしております。」
メッセージを送るときは丁寧な文章を心がけます。ユーザーに喜んでもらえる一言を入れるとなおよいです。
企業からお礼のコメントやメッセージが送られてきて不快に思うユーザーはいません。高い確率で何かしらの反応を起こし、コミュニケーションが発生します。
コミュニケーションが発生すれば、ブランドに寄せる信頼性も上がり、フォローしてもらえる可能性も高くなります。
結果、そのユーザーにメリットを感じてもらえる情報(キャンペーン情報など)を届けられるようになり、再度、ブランドが提供するサービスを利用してもらえることが期待できます。
全員とコミュニケーションを取るのはなかなか難しいですが、少しでも多くの人とコミュニケーションを取ることで少しずつリピーターを獲得していきましょう。
前節で、インスタグラムで集客を成功させるためには、コツを踏まえてアカウントを運用していく必要があることをお伝えしましたが、逆にインスタグラムで集客できない原因としては、具体的に何があげられるのか。運用のコツをチェックする前に確認しておきましょう。
なかなか集客効果を得られない原因は、大きくわけて3つあります。
インスタグラム運用では、数値の分析が大切です。分析をしないまま運用していると、何が良かったのか、また逆に何が悪かったのか、その原因がわからないままとなります。
たとえば
「フォロワー増加につながったコンテンツがどのようなタイプか」
「リーチが増えているのにプロフィール遷移率が増えない理由は何か」
などのことを知ることができません。結果、再現性が高い良い運用ができなかったり、悪かった部分の改善に取り組めなかったりし、なかなか集客効果を得られないことにつながります。
何となくで運用して成果を出せるほど、インスタグラム運用は容易ではありません。定期的にインサイトを分析し、ロジカルな視点で運用していきましょう。
情報のジャンルが広すぎると、網羅性を意識するあまり、どのコンテンツも内容が薄いものになります。それは、誰にも刺さらないコンテンツがたくさんあるアカウントをつくってしまうことにつながります。
そうならないためにも、しっかりとターゲット/ペルソナを定め、そのターゲット/ペルソナに刺さるコンテンツを発信していきましょう。特に現代は、情報過多社会であることから、網羅性より専門性のほうがユーザーの目を引きやすい傾向にあります。
ユーザーとのコミュニケーションは、ユーザーのブランドに対するイメージアップ、信頼性向上に大きく影響します。
そのため、インスタグラム運用では、ユーザーと密に交流することもポイントになります。
しかし、ユーザーコミュニケーションが少なく、一方的な情報発信になっていると、ユーザーはただ流れている情報を閲覧するだけになり、参加することによる楽しさを感じることができません。
それが、ユーザーのアカウント離れを招き、フォロワーの伸び悩みや集客失敗の原因につながります。
実際にインスタグラムを活用して集客に力を入れているブランドの事例を3つご紹介します。自社でできそうなテクニックがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
アルバムは、最新トレンドのヘアーを毎月通える価格で提供するファストサロンです。アルバムではまず、プロフィール画面にメニュー料金や営業時間を記載していて、アカウントを訪れたユーザーが一目で「ファストサロンアルバム」の特徴を認識できるようになっています。
また、定期的にシーンに応じたヘアアレンジの方法や簡単にできるメイクのやり方を動画で紹介しています。こうしたユーザー重視の運用によって関係性を強くし、最終的には集客へつなげていると考えられます。実際、アルバムのフォロワー数は、2019年2月時点で38万9000人います。
美容室のインスタグラム集客についてはこちらの記事で解説しています。
URL:「イケア」のアカウントを見てみる
世界最大級の家具量販店「イケア」では、投稿に工夫が見られます。たとえば、夏休み直前には、子ども部屋のなかに室内で軽く体を動かせるアイテムが写された写真を投稿しています。これは、宿題の合間に体を動かすことも集中力アップに大切、ということをメッセージとして伝え、それとなくアイテムのアピールをしていると考えられます。また、単純に商品だけでなく、店舗内に併設された飲食店で提供されている料理の写真も投稿しているなど、ユーザーが店舗に足を運びたくなるしくみができています。
幸せのパンケーキでは、投稿されている写真のテイストに統一感が見られます。多くの投稿で背景色がグレーなどの落ち着いた色となっていて、うまくおしゃれさを醸し出していると言えます。
また、被写体だけでなく、そのほかの部分にも配慮しながら投稿しているところも魅力的です。たとえば、パンケーキの投稿のなかには、パンケーキだけでなくお皿や小物、植物などと一緒に撮ったりしているものもあり、写真がさらに洗練されたものとなっています。
こうした工夫も、ユーザーを惹きつける際のポイントとなります。
「十分な運用リソースを用意することが難しい…」「なかなか効果が出ない…」という方には、集客代行がおすすめです。
集客代行は、インスタグラムの知見を持つ業者に運用を委託できるサービスです。
繰り返しになりますが、インスタグラム集客を成功させるためには、戦略に基づいたアカウントの設計やコンテンツ制作、投稿、プロモーション、効果測定とやるべきことがたくさんあります。
しかも、コンテンツについては単純につくるのではなく、ユーザーの反応が良くなるコツを踏まえたりして制作していく必要があります。
そうしたコツを踏まえて運用し、インスタグラムにおける集客を成功に導くのが、インスタグラムの集客代行となります。
業者は、集客効果を導くまでのセオリーを熟知していることから、効率よく集客効果を導けます。
インスタグラムの集客代行には次のようなメリットがあります。
業者がアカウントの設計からコンテンツ制作・投稿、プロモーション、コメント・DM返信、効果測定まで対応してくれるので、自社で運用リソースを割かずに済みます。インスタグラム集客にかける時間・労力を削減できるため、本来の事業運営に集中して取り組めます。
業者はインスタグラムの最新トレンドやアルゴリズムに精通しています。また、ターゲットに対して、どのようなコンテンツを届ければ、効果的か熟知しているので、効果的な集客施策に取り組めます。
一方で、インスタグラムの集客代行には、次のようなデメリットもあります。
・コストがかかる
・不向きな商材がある
・自社のイメージと離れる
ひとつずつ説明します。
インスタグラム集客代行を利用するには、月額数万円から数十万円の費用がかかります。また、通常、運用効果を実感するまでには時間がかかるため、トータルで見てみると大きなコストとなります。そのため、コストを回収するまでの期間を見積もり、予算内で利用できるかどうか検討する必要があります。
インスタグラムは、視覚的に魅力的な商品やサービスと相性が良いです。そうした商品・サービスを持つ企業には、集客代行は非常に効果的なサービスとなります。
しかし、ビジュアルで訴求が難しい商品・サービスは相性が悪く、インスタグラムとマッチしない可能性があるため、集客代行を利用しても効果をあげられないリスクがあります。
たとえば、ニッチでBtoB向けのテクノロジーサービスなどは、決して安くない集客代行を利用しても、費用対効果が低下する可能性があります。
そのため、集客代行の利用を検討する際は、商品・サービスの性質を踏まえて、インスタグラムでの訴求が適切かどうか考慮することが大切です。
ただし、最近ではコラム型のコンテンツを中心とした情報発信を行ない、インスタグラムアカウントをオウンドメディアとして活用するケースも増えてきています。
インスタグラムでの訴求が難しい商品・サービスでも、やり方によっては一定の効果を見込める場合があるので、自社の商材とインスタグラムの相性が気になる方は一度、業者に相談してみてもいいかもしれません。
インスタグラムの集客代行では、運用方針や投稿内容を事前に打ち合わせて決めますが、どうしても自社のイメージとズレが生じる可能性があります。
インスタグラムはブランドイメージやファンとの関係性を構築する重要なツールであるため、自社のイメージと異なる投稿やコメントがされると、ユーザーからの信頼や評価を失う恐れがあります。
そのため、運用代行業者とのコミュニケーションを密に取り、自社のイメージを伝えることが大切です。
インスタグラムの集客代行は、
「自社の商品やサービスをインスタグラムで広めたい方」
「インスタグラムで収益化したい方」
「インスタグラムの運用に自信がない方」
などにおすすめです。
また、インスタグラムで集客を増やす方法がわからなかったり、アカウントが成長しない原因がわからなかったり…。
このような悩みをお持ちの方にぴったりのサービスと言えます。
ただし、代行会社を利用するときは、業者の選び方が重要になります。たとえば、実績が少ない業者を選んでしまうと効果を感じられないだけでなく、費用も無駄になってしまいます。
ひとくちに代行会社と言っても、その数は豊富にあります。適切な選び方によって、自社にぴったりな代行会社を見つけることが大切です。
インスタグラムは運用のやり方次第で集客効果を出すことができます。
インスタグラムで集客力を上げたい方はぜひ今回ご紹介してきた運用のポイントを参考にしながら、アカウントを運用してみてください。
また、リソースの関係で自社での運用が難しかったり、なかなか効果を出せずに悩んでいたりする場合は、集客代行の利用も考えてみてください。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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