最終更新日:2025.10.09
Instagramを効果的に活用するには、アルゴリズムを理解しておくことが大切です。
この記事では、Instagramの公式情報をもとにアルゴリズムの基本構造を解説するとともに、フィード、発見タブ、リールでの露出を増やすための実践的なポイントをご紹介します。
目次
Instagramのアルゴリズムは、ユーザー一人ひとりに最適化された体験を提供するために設計されています。
そんなパーソナライズを実現するために、Instagramではコンテンツが表示される順序や頻度は複数の要因によって決まります。その中で特に重要とされるのは
です。
たとえば、コメントやメッセージのやり取りが多いアカウントの投稿は優先的に表示されやすく、興味を持たれやすいコンテンツ(過去の閲覧履歴やいいねに基づくもの)も上位に表示されます。
また、最新の投稿は古いものより優先され、アプリの利用頻度が高いユーザーほど幅広い投稿が表示される仕組みとなっています。
これらの要素が組み合わさることで、一人ひとり異なるフィードが生成され、ユーザーにとって「最も魅力的で関連性の高いコンテンツ」が表示されます。
Instagramのアルゴリズムは定期的に更新されています。最近のアップデートでは、
・オリジナルコンテンツの優遇
・スパム的なリポストや無断転載の抑制
・新規クリエイターの発見促進
などがより重視されるものとなっています。
特にリールや発見タブにおいては、ユニークで創造的なコンテンツを制作しているアカウントがより評価される傾向があります。
また、エンゲージメントの多さだけでなく、保存やシェアといった「深い関わり」を示すアクションも重要視されるようになりました。
これにより、単純にフォロワー数が多いアカウントだけが有利になるのではなく、質の高いコンテンツを継続的に発信するクリエイターにスポットライトが当たる環境へと変化しています。
では、続いてフィード・発見タブ、リールのアルゴリズムの特徴を見ていきましょう。
フィードは、ユーザーがフォローしているアカウントの投稿を中心に構成されていますが、すべての投稿が表示されるわけではありません。
アルゴリズムは、過去の行動データをもとに「どの投稿が最も関連性が高いか」を判断します。具体的には、投稿者とのやり取りの頻度、コンテンツの種類(写真・動画)、いいねやコメントなどのリアクション履歴、閲覧時間が考慮されます。
また、投稿の鮮度も重要です。新しい投稿ほど優先される傾向にあります。
最近では、フォローしていない人が制作したおすすめ投稿もフィードに組み込まれるようになり、ユーザーに新しい発見を提供する仕組みが導入されています。
そのため、フォロワー向けの投稿であっても、幅広いユーザーに届く可能性が広がっています。
発見タブは、ユーザーがフォローしていないアカウントの投稿が中心に表示される場所で、新規ユーザーとの接点を生み出す重要な機能です。
アルゴリズムは、ユーザーが過去に関心を示したコンテンツをもとに似たジャンルの投稿を表示する仕組みを採用しています。
たとえば、旅行関連の投稿に頻繁に反応しているユーザーには、他の旅行アカウントやスポット紹介が優先的に表示されます。
また、発見タブは多様なフォーマットの投稿が混在している場所です。視覚的にインパクトがあるコンテンツやエンゲージメントの可能性が高いコンテンツが選ばれる傾向にあります。
つまり、クリエイティブで直感的に理解できるコンテンツを発信することで、フォロー外のユーザーに発見されるチャンスを広げられます。
リールは短尺動画を中心としたコンテンツで、拡散力に優れているという特徴がある機能です。
アルゴリズムは動画が
「最後まで再生されたか」
「繰り返し視聴されたか」
「保存やシェアされたか」
といった指標を重視します。
また、ユーザーが新しい音源やトレンドに触れられる場として設計されているため、流行の音楽やエフェクトを活用した投稿が評価されやすい傾向にあります。
さらに、クリエイティブ性の高いコンテンツやストーリー性のある動画はエンゲージメントを生みやすく、アルゴリズムによってより多くのユーザーに表示されやすくなります。
フォロワー以外の層にリーチする可能性が最も高いフォーマットのため、リールを戦略的に活用することがアカウント成長のポイントになると言えます。
フィードでの表示を増やすためには、まず投稿のタイミングを意識することが重要です。フォロワーが最もアクティブな時間帯に投稿することで、初期のエンゲージメントを獲得しやすくなり、アルゴリズムに好影響を与えます。
また、キャプションではユーザーの反応を促す工夫が効果的です。質問形式や行動を呼びかける表現を取り入れることで、コメント数の増加が期待できます。
さらに、関連性の高いハッシュタグを適切に活用することで、新しいユーザーにコンテンツを発見してもらえる可能性が広がります。しかし、無理に大量のハッシュタグを使用するのではなく、投稿内容やターゲット層にマッチしたものを選定することが大切です。
こうした工夫を積み重ねることで、フィード上での露出を増やすことができます。
発見タブでの露出を増やすためには、ターゲット層が関心を持つジャンルを把握し、それに沿ったコンテンツを発信することが求められます。人気のある投稿や競合アカウントの傾向を分析し、どのような表現やフォーマットが反応を得やすいのかを研究しましょう。
特に、発見タブでは短時間で視覚的に理解できるインパクトのあるコンテンツが好まれるため、画像や動画の第一印象を意識することが大切です。
また、保存やシェアされやすい実用的な情報や共感を呼ぶ内容もアルゴリズムに評価されやすい要素です。
ユーザーが自然に「誰かに伝えたい」と感じるコンテンツを意識的につくることで、フォロワー以外の層にリーチできる可能性を大きく広げられます。
リールで多くのユーザーにコンテンツを届けるためには、動画の最適化がポイントになります。縦型全画面の形式に合わせた構成やテロップの工夫は、最後まで視聴される可能性を高めます。
また、動画はストーリー性を持たせることも大切です。冒頭で興味を引き、中盤で情報やエンタメ要素を提示し、最後に結論や驚きを用意することで、視聴者の没入感を高められます。
さらに、流行している音源やエフェクトを取り入れることでアルゴリズムに評価されやすくなるので、トレンドに合わせたBGMを設定しましょう。
短くテンポの良い動画、繰り返し視聴したくなる内容を意識することで、リーチ数やフォロワー獲得につながる「バズ」を生み出すことができます。
Instagramではフォロワー数自体が表示順を決める直接的な要因ではありません。投稿内容の質やエンゲージメント率が重視されるため、フォロワー数に頼らず価値あるコンテンツを提供し続けることが重要です。
短時間での大量投稿や関係の薄いハッシュタグを過剰に使用すると、ユーザー体験を損なう行為としてアルゴリズムに不利に働く場合があります。適切な頻度と精度の高いタグ選びが求められます。
Instagramは安全で健全な環境を守るために厳格なポリシーを設けています。ガイドラインに反する行為は、投稿の非表示やアカウント停止のリスクがあるため、常にルールを遵守することが大切です。
Instagramの最新情報を得るには、公式ブログを活用するのが最も確実です。
アルゴリズムの変更点や新機能の解説が発表されるため、担当者はこれらを定期的にチェックすることで、自身の知識をアップデートすることができます。
また、公式情報に加えて、SNSの公式アカウントや業界ニュースサイトのメルマガを利用することで最新動向を効率的に収集できます。複数の情報源を組み合わせ、アップデートに迅速に対応できる体制を整えましょう。
Instagramのアルゴリズムは、ユーザーごとに最適化された体験を提供するために日々進化しています。表示の仕組みを理解し、フィード・発見タブ・リールそれぞれに合った対策を実行することで、露出を大きく高めることができます。フォロワー数だけに依存せず、エンゲージメントを意識した質の高いコンテンツを継続的に発信しましょう。それが、Instagramを攻略できることにつながります。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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