最終更新日:2021.10.04
本記事は『Instagramの仕組みを解き明かす』を主な参考情報としつつ、弊社の見解も交えた内容となっています。
発見タブは、画像や動画などのコンテンツがまとめて表示される場所のことを言います。画面下部の虫メガネマークをタップすれば、発見タブを表示できます。
発見タブで表示される画像や動画は、ユーザーの興味関心度に基づいています。そのため、ユーザー一人ひとりで表示されるコンテンツは変わります。
発見タブにはファーストビューにいくつか画像や動画が表示されますが、スクロールすればほかのコンテンツも閲覧できます。表示順については、興味関心度の高いものをおすすめとして表示するしくみとなっています。ユーザーそれぞれの興味関心を測る指標としてインスタグラムは以下の4つを重要なシグナルとして取り上げています。
その投稿に対して、どれくらいのユーザーがどれだけ早くいいねしたか、またはコメントしたか、さらにはシェアや保存したかが影響します。つまり、いいねやコメント、シェア、保存の数が多ければ多いほど、そしてそれらの反応が早ければ早いほど、その投稿は人気であると判断され、発見タブに表示されやすくなります。このシグナルはフィードやストーリーズのランク付けより重視されるとしています。
基本的に発見タブに表示される画像や動画は、知らない人のコンテンツです。しかし、過去にほかのユーザーとやりとり(反応)があった場合、そのときの情報が興味関心度を推し量る材料となることがあります。
ユーザーが過去にいいねやコメント、保存した投稿の傾向をもとに、そのユーザーがどのようなコンテンツに関心を持つか推し量り、ポジティブな反応を示す画像や動画を表示します。たとえば、普段から猫の画像や動画を中心に閲覧していれば、発見タブには誰かが投稿した猫のコンテンツが多く表示されるようになります。
直近の数週間で、ある投稿者のアカウントに対して、ほかのユーザーがどのような反応をどれくらいしたかなどの情報も表示順に影響します。ほかのユーザーの反応が良い投稿者のアカウントがあった場合、その投稿者のアカウントが発見タブに表示されたりします。
発見タブは新しいコンテンツを見つける際に便利な機能ですが、実際のところユーザーはどのようなときに発見タブを利用しているのでしょうか。
発見タブはユーザーが自分の意思で欲しい情報を取得できるものではありません。そうした発見タブの特徴を踏まえたうえで、ユーザーは無作為に情報を閲覧したいときなどに発見タブを利用する傾向にあるようです。簡単にいうと暇をつぶすときです。
しかし、暇つぶしで発見タブを閲覧したユーザーには、発見タブで見つけた投稿をきっかけに購入意欲が高くなるという特徴も。さらに、購入意欲が高くなるきっかけとなった投稿は、その後、保存しておくようです。
ユーザーは発見タブを暇なときに使うことが多いようですが、その後の行動はインスタグラムを活用したビジネス展開に大きく関わるものとなっています。これらの点から、発見タブのアルゴリズムを把握し、その場所で表示されるように工夫することは、ビジネスの認知拡大、購買促進で重要であると言えます。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。