最終更新日:2023.09.20
本記事では、企業がインスタグラムを活用して商品やサービス、店舗を宣伝するときに取り入れたい運用のコツを解説します。宣伝の成功を導く秘訣となるので、インスタグラムを効果的に活用し、認知の拡大、そして最終ゴールである購買・利用につなげたい方はぜひお役立てください。
目次
現在、インスタグラムのユーザー比率は男女比で4:6。女性のほうがやや多めで、なかでも20代〜30代の若い女性がメインユーザーとなります。しかし最近では、男女共に40代〜50代の利用率も増加中。インスタグラム全体のユーザー数も着々と増えています。これは、男女問わず幅広い年齢層のユーザーに向けて、商品やサービス、店舗などの宣伝ができるチャンスがあることを意味します。
また、かつてインスタグラムは写真や動画を楽しむために使われていましたが、今では特定の物事に関する情報を集めたいとき、興味関心のある商品やサービスの口コミを見たいときに使われるケースが主流になりつつあります。ユーザーの購買(予約や利用など)を後押しする機能も続々実装され、ユーザーは発見から購買までアプリ内で完結できることから、運用のやり方次第では大きな宣伝効果を見込めます。
インスタグラムを活用した宣伝を成功に導くためには、まずユーザーにアカウントを発見してもらうこと。そして定期的に自社の情報に接触してもらうことが重要になります。
ユーザーにアカウントを見つけてもらうには
①各種検索機能での露出
②UGCの生成
日々の投稿において、この2つを達成することがポイントです。
各種検索機能とは、ハッシュタグ検索やキーワード検索、発見タブのことを指します。これらの検索機能において投稿の露出を増やすことで、効率よくアカウントの認知を広げていけます。ハッシュタグ検索とキーワード検索の表示順は
・キーワードとの関連性
・ユーザーの行動
・人気度
が大きく影響すると言います。つまり、検索バーに入力されたテキストがキャプションやハッシュタグなどで設定されているか、ユーザーが過去にどのようなアカウントを見て、どんな投稿に反応を示したか、どの投稿がどれほどのいいねや保存などのアクションを集めているかが検索機能の表示順を左右する要因となります。それを踏まえて対策を進めていくとよいでしょう。
また、発見タブについては、投稿の人気度やユーザーの行動などが重要なシグナルとして表示に影響するとされています。ターゲットユーザーの興味関心をかきたてるコンテンツを提供し、多くのユーザーから評価されることが重要になります。
例1) ファッションブランド:ワンピースの投稿写真の場合
店舗の情報・ワンピースや関連するファッション系のタグの設定
#デートワンピ
#デート服
#水玉ワンピ
#ファッション
#大人コーデ
#モノトーンコーデ
#シック
#大人ファッション
#オフィスコーデ
#オフィスファッション
例2) 飲食店:料理の投稿写真の場合
店舗の情報・料理やコンセプト系のタグの設定
#パスタ
#渋谷パスタ
#ランチ
#スパゲッティ
#ヘルシーランチ
#オーガニックランチ
#渋谷ランチ
#おしゃれランチ
#広々ランチ
#テラスランチ
例3) ヘアサロン:へアルタイルの投稿写真の場合
店舗の情報・ヘアサロンやスタイルの特徴・人気メニューのタグの設定
#〇〇ヘアサロン
#池袋店
#夏カラー
#夏スタイル
#アッシュ
#極上トリートメント
#トリートメント
#サラサラヘアー
#人気ヘアサロン
#オーガニックカラー
例4) ネイルサロン:ネイルアートの投稿写真の場合
店舗の情報・デザインの特徴・流行りデザインのタグの設定
#ネイルサロン〇〇
#秋ネイル
#シンプルネイル
#オフィスネイル
#ピンクネイル
#ジェルネイル
#ワンカラー
#フレンチ
#シンプル
#ストーンネイル
投稿を見たユーザーが気に入ってくれるような写真と、適切なハッシュタグは常にセットです。ハッシュタグをフルに活用して、多くのユーザーに見てもらいましょう。
UGCは、ユーザー自身が「自らの意思で」生成したコンテンツのことを指します。口コミやレビューなどがこれにあたります。自らの意思を強調しているのは、なりすましや金銭の授受によって生成される口コミやレビューはUGCに該当しないためです。UGCの生成を促す方法を2つご紹介します。
・商品、サービスを利用した感想を発信してもらうよう促す
・UGCをリポストすることを発信し、実際にユーザーのUGCをリポストする
ですが、UGCを増やす際の大前提は、小手先のテクニックよりも良い商品&サービスを提供すること。これに尽きます。人は感動したときにその気持ちを発信や共有という行動に移します。ユーザーにそう感じてもらえる商品、サービスの提供を心がけましょう。
インスタグラムではフォローすると、そのフォローしたアカウントが新規でコンテンツを公開した際にフィードやストーリーズにその情報が表示されるようになっています。また、ライブ配信をした際もその旨が通知されます。よって、ユーザーに定期的に自社の情報に接触してもらうにはフォロワーになってもらう必要があります。
ユーザーが企業アカウントをフォローする動機は、自分にメリットがあるかどうか、という部分にあります。つまり、ユーザーメリットがある情報を発信することでフォローにつなげやすくなります。
ユーザーは自分の生活に役立つかどうか、見ていて楽しく真似したいと思えるかどうかでその企業アカウントをフォローするかしないかを決める傾向にあります。
たとえば、特定の物事に関するハウツーや、秋冬の新コーデに関するコンテンツなどがそれにあたります。また、新商品のリリースや割引キャンペーンの開催といったお得な情報もユーザーメリットのある情報と言えます。
ただし、ターゲットによってユーザーメリットのある情報は変わります。自社の商材をどのようなユーザーに訴求したいか考慮し、そのユーザーがフォローしようと思えるコンテンツの企画、配信を意識しましょう。
ユーザーとの交流はブランドへの印象をポジティブなものにします。コンテンツのエンゲージメントが高くなり、宣伝効果をより高められることが期待できます。ユーザーとの交流では、投稿へのアクションやストリーズでのアンケートなどがあります。特に投稿へのアクションは、企業アカウントから評価された、という事実がユーザーの喜びをかきたて、ブランドへの興味関心度を高めます。自社で発信している情報や商材に興味を持ちそうなユーザーに絞り、アクションをしていきましょう。
同じテーマや似たようなテーマの投稿をしている、同じハッシュタグを設定しているユーザーはアクションの効果を得やすい傾向にあります。たとえば、ファッションブランドのアカウントならコーディネートやファッション関連の投稿をしているユーザー、飲食店のアカウントならグルメ好きで食べ物や訪れた飲食店について投稿しているユーザー、ネイルサロンやヘアサロンのアカウントなら、ネイルやヘアスタイル関連の投稿をしているユーザーにアクションしましょう。
ターゲットユーザーからのフォローが増え、密な交流を通じて各コンテンツの反応(エンゲージメント)も高い状態をつくれれば、インスタグラムを活用した宣伝は成功していると言えます。ですが、最終的には自社の商品やサービスを購買(利用)してもらわなければなりません。そこである程度、宣伝効果を見込むことができたら、次は購買を後押しする仕組みづくりに取り組みましょう。
ショッピング機能はフィード投稿やストーリーズ投稿などにショップタグをつけることで、シームレスにECサイトに移動できるものです。本機能を使えるようにしておくと、ユーザーはインスタグラムで興味を持った商品があったときに、すぐにECサイトで購入に進めます。必要な要件さえ満たせば実装できるので、折を見て手続きを済ませておくとよいでしょう。
アクションボタンは、プロフィールからテイクアウト・デリバリー予約サイトや飲食店予約サイト、美容室予約サイトに移動できる機能です。現在、「料理を注文」「席を予約する」「予約する」の3つのボタンが用意されています。本機能を設置しておけば、コンテンツを閲覧し、サービスに興味を持ったユーザーが各予約サイトにスムーズに移動できます。販売機会を失うリスクを抑えられます。
キャンペーンを企画し、配信することで、お得に商品やサービスを利用できることをユーザーに伝えられます。配信方法は自由ですが、基本的にはフィードまたはストーリーズでおこないます。以下、ストーリーズを活用したキャンペーンとハッシュタグを活用したキャンペーンの例をご紹介します。
ストーリーズを見ている人限定のキャンペーンです。24時間で消えてしまうので、自動的にキャンペーンも24時間で終了です。
リアルタイムで状況を配信することで、ユーザーにいち早く情報を届けられます。
ハッシュタグは活用の仕方次第では、購買促進につなげることができます。そのひとつが指定ハッシュタグを活用したキャンペーンです。
ルールは2つです。
①ご来店までにインスタグラムに投稿が完了していること
②お会計前に投稿画面を提示すること
このチャンスをお見逃しなく!
ユーザーが指定ハッシュタグを使って投稿すると、そのユーザーのフォロワーもその投稿を見ることができます。それが二人、三人となれば、多くの人に拡散され、より商品やサービスの販売機会を得られます。
インスタグラムを上手に活用すれば、自社の商品、サービスの宣伝を効率的、かつ効果的に実施できます。宣伝活動でインスタグラムを取り入れることを検討している方は、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考に商品やサービスのPRを進めてみてください。
ちなみに、「インスタグラム運用に人と時間を割けない…」「そもそもどうやって運用すればいいのかわからない…」という方は弊社が運用をサポートしますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。