最終更新日:2025.01.24
SNS時代の現代において、SNSで自社の商品・サービスの宣伝を行なうことは非常に重要です。
しかし、
「自社で運用してもなかなか成果が出ない…」
「そもそもどのように運用すればいいかわからない…」
このような悩みを持つ企業も増えてきています。
この記事では、そんなSNS運用にまつわる課題を解決してくれる、SNSコンサルの概要やメリット、費用相場を解説します。
目次
SNSコンサルとは、企業のSNSアカウントの運用を成功に導くサービスのことです。
SNSを通じた売上増加や認知度向上、ユーザーとのエンゲージメント強化といった目標達成に向けて、戦略立案から実行支援、効果測定までを包括的にサポートします。
SNS運用に関する豊富な知識や経験を持つコンサルタントが、企業の課題やニーズに合わせて、最適な戦略を提案してくれるため、効率的かつ効果的にSNSを活用できます。
SNSコンサルと同じようなサービスにSNS運用代行があります。SNSコンサルとSNS運用代行は、どちらもSNSを活用してビジネスを成長させるためのサービスです。
しかし、その役割や関わり方が異なります。SNSコンサルは、いわば「SNS戦略の指南役」です。企業の現状や課題、目標を分析し、最適なSNS戦略を立案します。具体的な施策や運用方法のアドバイス、効果測定、改善提案などを行ない、自社でSNSを運用するためのノウハウを提供してくれます。
一方で、SNS運用代行は「SNS運用の実行部隊」です。コンサルタントが立てた戦略に基づき、実際にアカウント運用や投稿作成、効果測定などの代行業務を行ないます。日々の運用業務をアウトソーシングすることで、企業はコア業務に集中することができます。
SNSコンサルとSNS運用代行には、一般的にこのような相違点があります。ただし、近年では、SNS運用代行サービスだとしても、単純に運用を代行するだけでなく、戦略立案や運用方法のアドバイス、効果測定、改善提案など、コンサル業務に対応するケースが多いです。
そのため、SNS運用代行は、SNSコンサルの業務を包括したトータルなサービスと言えます。
SNSコンサルを導入することには、大きく3つのメリットがあります。
SNSコンサルの費用は、依頼する企業やサービスの内容によって大きく異なります。
相場としては、月額5万円〜50万円程度が一般的です。この金額の幅は、運用するSNSやサービス内容、業者の専門性によって変動します。
たとえば、大手企業や、より専門性の高いコンサルを依頼する場合には、費用は高くなる傾向にあります。
一方、中小企業やスタートアップ企業、あるいは、比較的簡易なコンサルティングを依頼する場合、費用は比較的安価に抑えられます。
実際に、SNSコンサルではどのような流れとなるのか見ていきましょう。
SNSコンサルで成果を上げるためには、まず、自社の現状を把握し、SNS運用を通して何を達成したいのかを明確にする必要があります。
たとえば、認知度向上、売上アップ、顧客とのエンゲージメント強化など、企業によって目的は様々です。目的が曖昧なままでは、効果的な戦略を立てることができず、費用対効果も悪くなります。そのため、SNSコンサルサービスでは、始めにSNS運用の目的や目標、ターゲット選定などを行ないます
具体的な目標設定としては、数値目標と期間を明確にすることが重要です。「フォロワー数を3ヶ月で1.5倍にする」「Webサイトへの流入数を半年で2倍にする」のように、達成すべき目標を具体的に定めていきます。進捗状況を測りながら軌道修正を行なうことも大切です。
明確な目的・目標に基づき、次はアカウントのコンセプトや具体的な戦略を立案します。アカウントのコンセプトが明確でないと、ターゲットに響く発信が難しく、効果的なSNS運用につながらないからです。
たとえば、飲食店であれば「ターゲット層に日常的に利用してもらえるような親近感のあるアカウント」や「写真映えするメニューやおしゃれな店内をアピールするアカウント」など、発信する情報やトーン&マナーを明確にします。そうすることで、ユーザーの目に止まりやすく、共感を呼びやすいため、結果的に集客や売上アップにつながりやすくなります。
アカウントの方向性が決まったら、具体的なSNS戦略を練っていきます。どのSNSプラットフォームで発信していくのか、ターゲットに響くコンテンツは何か、どのようなスケジュールで運用していくのかなど、SNSコンサルタントと綿密に打ち合わせを行ない、最適な戦略を策定していきます。
投稿の企画立案においては、ただやみくもに情報を発信するのではなく、ターゲットユーザーの興味関心を惹きつけ、共感を得られるような質の高いコンテンツを制作することが重要です。ユーザーの心を動かすコンテンツこそが、エンゲージメント(いいね!やコメント、シェアなど)を生み出し、アカウントの成長、ひいてはビジネスの成功につながるからです。
具体的には、ユーザーの属性やニーズ、トレンドなどを考慮しながら、投稿テーマ、内容、配信時間帯などを戦略的に決定します。たとえば、ターゲットユーザーが20代女性の美容に関心の高い層であれば、美容に関する豆知識やおすすめコスメの紹介、美容に関する悩みに対する解決策などを、ユーザーが閲覧しやすい時間帯に配信することで、より多くのユーザーの目に触れ、反応を得られる可能性が高まります。
SNSマーケティング施策の実行段階では、事前に策定した戦略に基づき、投稿コンテンツの作成や配信、広告運用、インフルエンサーマーケティングなどを行ないます。SNSコンサルは状況に応じて、施策の進捗管理や効果測定を行ない、必要があれば軌道修正を実施します。
たとえば、当初予定していた広告配信方法では、期待する効果が得られない場合、別の配信方法を検討したり、ターゲット層を再検討したりするなど、柔軟に対応することで、SNSマーケティング施策の効果を最大化を目指します。
レポーティングは、SNSコンサルが実施した施策の効果を可視化し、今後の改善策を検討するために欠かせないプロセスです。どれだけ素晴らしい戦略や施策を実行していても、その効果を正確に把握し、改善につなげなければ、真の成功には結びつかないからです。
具体的なレポーティング内容としては、アクセス数やフォロワー数の推移、エンゲージメント率、Webサイトへの流入数、顧客獲得単価など、重要な指標をまとめたレポートを提出します。レポートでは、単に数値を報告するだけでなく、結果を踏まえた今後の改善策やSNS運用の課題、目標達成に向けた具体的な提案などを行ない、クライアント企業の成長をサポートします。
SNSコンサルとの定例会は、SNS運用状況の共有や今後の戦略を練る上で非常に重要です。SNSを取り巻く環境は常に変化しており、状況に合わせて柔軟に対応していく必要があるからです。
定例会では、アクセス数やフォロワー数の推移、エンゲージメント率などの数値データの報告だけでなく、ユーザーの反応や競合アカウントの動向、最新のアルゴリズムの変更点など、多角的な視点から現状分析を行ないます。
その上で、課題点や改善点、新たな施策の提案など、SNSコンサルと密にコミュニケーションを取りながら、より効果的なSNS運用を目指します。定例会の頻度は、契約内容や状況に合わせて調整されますが、一般的には月1〜2回程度実施されます。
数あるSNSコンサル会社の中から、自社に最適なパートナーを選ぶことは、決して容易ではありません。ここからは、失敗しないSNSコンサル会社選びのポイントを解説します。
SNSコンサルを選ぶ際は、自社の課題やジャンルに類似した実績を持つ企業を選ぶことが重要です。実績豊富な企業は、多くの成功体験から得たノウハウや知識を持っているため、より的確なアドバイスやサポートを提供してくれる可能性が高いからです。
たとえば、化粧品ブランドのSNS運用を成功させたい場合、過去に化粧品業界での実績があるコンサルを選ぶことで、ターゲットに響く効果的な施策を提案してもらえる可能性が高まります。
実績を確認する際には、企業のWebサイトや資料などで、具体的な事例や成果を確認するようにしましょう。成功事例だけでなく、失敗事例についても共有してくれる企業であれば、より信頼できるパートナーと言えるでしょう。
明確なKPI設定は、SNSコンサルで成功を収めるための基盤となります。KPIが曖昧だと、何を目標に活動すべきか、どの程度成果が出ているのかが不明確になるためです。
たとえば、目的が「認知度向上」の場合、「フォロワー数を3ヶ月で1.5倍にする」といった具体的な数値目標を設定します。これにより、進捗状況を数値で把握できるため、目標達成に向けてより効果的な戦略を立てることができます。
コンサルを選ぶ際には、KPI設定の考え方や目標達成のための具体的な方法について、事前に確認することが大切です。
「すぐに効果が出る」「必ず成功する」といった、楽観的なことを言っていないかも重要なチェックポイントです。SNSでの成果は、企業の努力や市場状況、競合の動向など、様々な要因によって左右されます。また、成果を出すにはどうしても一定期間かかります。
SNSコンサルは、あくまでも企業のSNS運用をサポートするサービスであり、魔法のようにすぐに結果が出るわけではありません。信頼できるコンサルは、短期的な成果だけでなく、長期的な視点に立って、企業の成長をサポートしてくれるはずです。
契約前に、具体的な計画や目標達成までのプロセス、想定されるリスクなどを丁寧に説明してくれるか、しっかりと見極めましょう。
SNSコンサルを選ぶ際は、法令遵守の意識を持っているかどうかもチェックしましょう。SNS運用においては、著作権や肖像権、個人情報保護法など、さまざまな法律を遵守する必要があるからです。
たとえば、無断で画像や音楽を使用したり、ユーザーの個人情報を適切に管理していなかったりすると、法的責任を問われる可能性もあります。コンサルを選ぶ際には、これらの法律に関する知識やコンプライアンス体制が整っているか、事前に確認しましょう。
具体的には、過去に法令違反やトラブルを起こしたことがあるか、契約書に法令遵守に関する項目が含まれているかなどを確認するとよいでしょう。
この記事では、SNSコンサルの概要やSNS運用代行との違い、費用相場、コンサル会社の選び方をわかりやすく解説しました。SNSコンサルは、SNS運用を成功に導いてくれるサービスです。ぜひ、自社に最適なSNSコンサル選び、SNS運用を成功させましょう。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
2025.01.16
SNS運用は今の企業のマーケティングにおいて欠かせない施策となっています。しか…
2025.01.10
友人との交流や情報収集など、さまざまなシーンで使われているSNS。今では企業が…
2023.06.26
SNS運用は、企業のマーケティング活動において重要な施策となります。無料で手軽…
2019.03.15
自分自身の生活に役立つ情報や関心を持つ商品の情報を収集する際に、インスタグラム…
2020.04.14
インスタグラムは今や企業のマーケティングに欠かせないツールとなっています。しか…
2024.04.23
インスタグラムのコンサルティングを検討する際、気になるのが費用です。インスタグ…
事業所
【東京本社】
〒141-0032
東京都品川区大崎1丁目2−2
アートヴィレッジ大崎セントラルタワー9階
TEL:03-4329-2278FAX:03-5657-3246
【大阪支社】
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1丁目11-4
大阪駅前第4ビルディング24F
TEL:06-6450-8654FAX:06-6450-8674
【名古屋支社】
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-2-1
名古屋広小路伏見中駒ビル5F-12
【福岡支社】
〒812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前4-18-19
博多フロントビル703