最終更新日:2024.10.18
「インスタグラム運用を始めたいけど、どうすればいい?」
「インスタグラム運用って難しそう…」
そんな不安を抱えていますか?
インスタグラムは適切な戦略に則って運用すれば、ビジネスの成長を導く強力なツールとなります。
本記事では、そんなインスタグラム運用の始め方ガイドとして、アカウントの開設方法や運用のポイント、運用がうまい企業の例などをご紹介します。
インスタグラムを活用してビジネスを成長させたい方は、ぜひご覧ください。
目次
まずは、インスタグラム運用を始めるメリットを解説します。
まず、インスタグラムは利用者数が非常に多く、特に若年層へのアプローチに最適なプラットフォームです。最新の統計では、日本のインスタグラムの月間アクティブユーザー数は3,300万人を超えています。多くのユーザーにリーチできる可能性を秘めているため、新規顧客の獲得や認知度向上に大きく貢献します。
また、視覚的なコンテンツが中心であることも大きな魅力です。写真や動画で商品の魅力を直接伝えることができるため、ユーザーの購買意欲を高め、購買に繋がりやすいという特徴があります。
さらに、ハッシュタグや位置情報などの機能を使うことで、より多くのユーザーに情報を届け、共感を呼ぶことも可能です。
魅力的な写真や動画で多くのユーザーを惹きつけるインスタグラムですが、運用にはデメリットも存在します。
たとえば、運用にはある程度の時間と手間が必要になる点が挙げられます。美しい写真や動画の撮影、魅力的なキャプションの作成、適切なハッシュタグの選定など、多くの作業が発生します。
また、フォロワーが増加するまでは、なかなか反応を得られないこともあり、モチベーションの維持が難しいと感じる場合もあるかもしれません。
さらに、インスタグラムは流行の変化が速く、常に最新のトレンドやアルゴリズムの変更に注意を払う必要があり、情報収集も欠かせません。
このように、インスタグラム運用にはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在することを理解しておくことが重要です。
インスタグラム運用を始めるにあたって、まず取り組むのがアカウントの開設です。
アカウントの開設は、メールアドレスや電話番号があり、手順に沿って登録を進めれば、簡単に済ますことができます。
下記のURLからインスタグラム公式に移動し、アカウントを開設してしまいましょう。
インスタグラムには、ビジネス用のアカウントが用意されています。それをプロアカウントと言います。
プロアカウントにするとアクションボタンやインサイト、ショッピング機能など、ビジネス活用において便利な機能を使えるようになります。
基本的に個人アカウントからプロアカウントに切り替えておくデメリットはないので、個人アカウントを開設したらプロアカウントに変更しておくとよいでしょう。
ちなみに、プロアカウントにはビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類があります。企業の場合、ビジネスアカウントを選択すれば問題ありません。
プロアカウントの特徴や切り替え方法は、下記の記事をご覧ください。
アカウント開設が完了したら、次はプロフィールの設定を行ないます。
プロフィールは、ユーザーがあなたのアカウントを初めて訪れたときに最初に目にする、ブランドの顔とも言える大切な部分です。
効果的なプロフィールを作成することで、ユーザーの興味関心を引き出すことができます。
プロフィール作成をはじめとしたアカウント構築のコツは、下記の記事で詳しくご紹介しています。あわせてご確認ください。
フィード投稿とは、あなたのアカウントのプロフィール画面に時系列で表示される、最も基本的な投稿方法です。インスタグラムのメインコンテンツとも言えます。
たとえば、あなたがカフェを経営しているとします。
新しいメニューの写真に「新発売!こだわりの自家製ケーキ」と添えて投稿したり、お客様との楽しいひとときを写真に収めて「常連のお客様とのおしゃべりタイム」とコメントを添えて投稿したりと、様々な使い方ができます。
フィード投稿は、ブランドの魅力や雰囲気を伝える、いわばお店のショーウィンドウです。魅力的な投稿を続けることで、ユーザーのブランドに対する印象をよりよいものにできます。
ストーリーズ投稿は、写真や動画をスライドショーのようにして投稿できる機能です。
投稿後24時間で自動的に消えるのが特徴で、まるで「お店の今日だけの裏側」をこっそり見せるような、親近感あふれる投稿に向いています。
たとえば、ケーキ作り中の動画に「本日限定ケーキ、焼きたてです!」と添えたり、お客様との楽しそうなひとときを短い動画で紹介したりできます。フィード投稿に比べて気軽に投稿できるのも魅力です。
ストーリーズは、フォロワーとの距離を縮め、リアルタイムな情報を共有することで、ファンとのエンゲージメントを高める効果が期待できます。
リールは、15秒から最大90秒までの短い動画を作成・編集、そして共有できる機能です。
ストーリーズのように音楽やエフェクトを加え、さらに魅力的な動画コンテンツを制作できます。
たとえば、カフェならラテアートを作る様子を早送りでおしゃれに演出したり、新作ケーキが出来上がるまでの過程を、ワクワク感を演出して見せることができます。
リール動画の魅力は、その拡散性の高さにあります。「発見タブ」で、あなたをフォローしていないユーザーにも表示される可能性があるからです。興味関心でつながれるため、より多くの人にブランドを知ってもらい、新規顧客獲得につなげられる可能性があります。
インスタグラム運用では、まず目的と目標を定めることが重要です。
「インスタグラムで実現したいことは何か?」
「誰に対して訴求し、ブランドを知ってもらうか?」
ということを考え、インスタグラム運用の目的と目標をチーム全員で共通認識としておきましょう。
たとえば、目的としては
「お店の認知度を上げたい」
「商品の販売を促進したい」
「お店のファンを増やしたい」
などが考えられます。
また、目標については、「20代の女性」というように設定することで、適切な施策を立案・実行していくことができます。要するに、目標は「ターゲット設定」ということですね。
ちなみに、理想はペルソナまで設定することです。
目的と目標が決まったら、次は運用戦略を立てていきます。
運用戦略で定めていくことは多いですが、まず固めておきたいのが、
「運用にどれくらいの人員をかけるか」
「どの施策にどれくらいの予算を割くか」
です。
人員や予算は、インスタグラム運用のクオリティを左右する重要な要素です。
たとえば、人員が多ければそれだけ一人ひとりの余力が増えるので、インスタグラム運用を成功させるうえで非常に大切な企画・マーケティングの部分に力を入れることができます。
一方で、あまり人員を割くことができなければ、投稿だけでいっぱいいっぱいとなったり、施策が限定されたりして、効果から遠ざかってしまう可能性が高くなります。
また、予算についても一定の予算を割くことができれば、通常の投稿だけでなく、インスタグラム広告やインフルエンサーマーケティングを取り入れることができますが、極端に予算を制限してしまうと通常の投稿だけしかできず、認知拡大や販売促進の機会を逃しやすくなります。
とはいえ、人員や予算などのリソースは無限にあるわけではありません。企業によっては、どうしてもインスタグラム運用に割くリソースが少なくなってしまうこともあります。
そうしたときは、「選択と集中」によってリソースを集中させるものとさせないものを取捨選択するとよいです。
たとえば、通常投稿は抑えてインスタグラム広告やインフルエンサーマーケティングにリソースを集中させる、などです。
そしてそうしたリソースの配分は、シミュレーションを作成したうえで検討しましょう。そうすることで、適切な判断をしやすくなります。
リソースの配分が固まったら、次はコンセプトや投稿テーマなどを決めていきます。
定めた目的・目標を踏まえて、どんな「世界観」をつくるか、目標の興味関心を引き出すためにどんな情報を発信するか、などを明確にします。
たとえば、カフェを経営していて、お店の認知度を上げたいとします。目標(ターゲット)は、20代~30代の女性です。店内は白を基調とした清潔感のある空間で、写真映えするようなメニュー開発も行なわれています。
このような条件のときにインスタグラムでは、
というような計画をひとつ立てることができます。
明確な運用戦略を立てることで、アカウントの方向性が定まり、より効果的な運用ができるようになります。
運用戦略を立てたら、具体的な戦術(施策など)を考えていきます。
簡単に言うと
「いつ」
「何を」
「どのように」
発信していくのか、具体的な運用方法を決めていきます。
たとえば、
「毎日19時に、新作スイーツの写真を、魅力的なキャプションと共に投稿する」
「週に2回、お店の裏側を見せるような動画を投稿し、親近感を持ってもらう」
「フォロワーからのコメントには、必ず返信して、コミュニケーションを促進する」
といった具体的な行動計画を立てます。
また、インスタグラム広告のクリエイティブのアイデアや、起用するインフルエンサーの選定なども進めていきます。
このように、具体的に計画を立てることで、日々の運用がスムーズに進みます。チーム全員で共有しておくことで、迷いが生じにくくなったり、ミスを誘発するリスクを下げたりする効果も期待できます。
インスタグラム運用では、常に「現状分析」と「改善」を繰り返すことが重要です。
具体的には、フォロワーが増えているのか、投稿のエンゲージメント(いいね!やコメント、保存などの反応)はどうなのか、といったデータを見える化し、分析します。
その結果に基づいて、投稿する時間帯を変えてみたり、コンテンツの内容を改善したりするなど、軌道修正を行ないます。
この「分析」→「改善」というサイクルを繰り返すことを「PDCAサイクル」といいます。
PDCAサイクルを回し、インスタグラム運用をより効果的なものへとしていきましょう。
インスタグラム運用がうまい企業として、次の3社をケーススタディとして取り上げます。
まずは、NIKEです。NIKEは新しいスニーカーを発売する際に、著名なアスリートとコラボレーションして、魅力的な写真や動画を投稿し、多くのユーザーの注目を集めています。
次にスターバックスです。スターバックスは、季節限定ドリンクのプロモーションにおいて、ユーザーが思わず写真を撮りたくなるような美しいビジュアルと共感を呼ぶメッセージで、顧客とのエンゲージメントを高めています。
最後にゴープロです。ゴープロは、ユーザーが撮影した素晴らしい写真や動画を公式アカウントで紹介することで、ユーザー参加型のコミュニティを形成し、ブランドの愛着を高めることに成功しています。
これらの企業は、インスタグラムの特性を理解し、戦略的に運用することで、大きな成果を上げています。
社内にノウハウがない、時間がないなど、自社でのインスタグラム運用が難しいと感じる場合は、外部の専門家の力を借りるという選択肢があります。
その中でも、インスタグラムに特化した専門知識や経験を持つ「インスタグラムコンサルタント」は、あなたのアカウントを成功に導く強力なパートナーになりえます。コンサルティングでは、現状の課題を分析し、具体的な改善策や戦略を提案してくれます。
たとえば、あなたのビジネスの目標達成のために最適なターゲットや、アカウントの方向性、コンテンツ戦略などを一緒に考えてくれます。
もう一つの選択肢として、インスタグラムの運用自体を専門業者に依頼する「インスタグラム運用代行」という方法があります。
これは、日々の投稿やエンゲージメント活動、効果測定などを代行してもらうサービスです。
自社で運用する時間がない、専門的な知識がないという企業にとって、大きな助けになります。
インスタグラム運用代行を依頼する際は、実績や得意分野、料金体系などを比較して、自社に合った業者を選ぶようにしましょう。
インスタグラムは、ユーザーの共感を育みながら、自然な形で商品やサービスの魅力を伝えることができるSNSです。上手に活用すれば、あなたのビジネスの成長に大きく貢献してくれます。ぜひ、マーケティング施策のひとつとして運用に取り組んでみてください。
この記事の監修
Instagram運用ディレクター
鈴木
これまでに100社以上のInstagram運用を支援。企画力に定評があり、現在も指名される形で数十社のアカウント運用をサポート中。
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